二重円筒型電極を設置した減衰機を試作し, 連続往復動を加えた時に減衰機により伝わる力の変化を測定することにより, 正弦波状に往復振動する流れ場における電気粘性効果を実験的に検討した。減衰機内で電気粘性流体(ER流体)を介して伝わる力, すなわちER流体により発生する応力は電極板間での電界強度の増加に伴い増加し, 低電界強度では増加傾向は減衰機の往復動の速度により異なる。また, 往復動の速度が早い場合には, 応力の時間変化に遅れが生じる。この遅れは, ER効果の主要因である粒子架橋構造の崩壊, 再構成の時間によると考えられる。