本研究では系統交通信号の共通サイクル長に着目し, GAを適用してその最適化を行い, 主としてGAの適用性について検討した.共通サイクル長とともにオフセットも同時に最適化を行った.GAの遺伝子表現では, 1つの相対オフセットにつき2進数3桁, 共通サイクル長は6桁で表現した.評価指標は遅れと停止の加重和とし, TRANSYT交通流モデルで求めた.計算例から, 越の理論解が得られることが確認でき, また現実的な道路交通条件および信号条件の下でもよい解が得られた.解の精度もほぼ満足できるものが得られたと考えられる.計算効率は勾配法とほぼ同程度で, しかも勾配法よりもよい解が得られた.