単一傾斜熱線プローブを用いた乱流計測における基礎方程式を述べ,二次元薄剪断乱流(二次元乱流境界層および二次元壁面噴流)における応用を試みた。単一傾斜熱線プローブを用いた本結果はX型熱線プローブによる計測結果と良好な一致が得られ,本文中で述べた計測手法が乱流計測に対して実用可能であることを示した。乱れ強さが大きい流れ場においては,熱線のプローブ軸に対する取り付け傾斜角度αが通常の45℃の場合よりも30℃の場合の方が従来のX型熱線プローブによる計測結果とのより良い一致を示した。
Turbulence measurement
Reynolds stresses
Single-slanted hot-wire technique