山口医学

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山口医学 Volume 68 Issue 4
published_at 2019-12-11

Current status for recent 3 years and future issues of introductory medicine for first grade medical students

新入生に対する医学入門の最近3年間の現状と今後の課題 (第2報)
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1.47 MB
B030068000404.pdf
Descriptions
本医学科では,入学後の早い段階で能動的,主体的な学習態度を身に付けさせ,医学専門教育への準備教育を行うために医学入門を開講している.医学入門では,基本的なレポート作成方法・文献検索方法についての講義,医療倫理に関するDVDの視聴,プロフェッショナリズム教育として心肺蘇生演習,手話の講習・あいサポート研修,早期体験実習として高齢者施設体験実習,医療現場訪問として医学部附属病院見学,ドクターヘリ見学,解剖実習の見学,少人数グループによる討論,フレッシュマンセミナーでの班別討議・グループ発表,外部講師による特別講演会を行い,レポートの作成や小グループでの討論の機会を数多く設け,学生が能動的,主体的に学習できるよう促している.本論文では,最近3年間(2016年度~2018年度)の学生へのアンケート調査結果から,医学入門の授業満足度は,非常に高い水準で推移していることが明らかになった.また,授業1回あたりの授業外学習時間の経年変化を分析したところ,授業外学習時間が1時間未満の学生の割合が44.5%から27.6%に一旦低下した後,31.5%に微増していた.また,我々が以前報告した2014年度の調査結果では,授業外学習時間が1時間未満の学生の割合が18%であり^{1)},最近3年間は,いずれの年度もこれを上回っていた.学習意欲にやや欠けている学生に対して学習を促す継続的なアプローチを行うために,2年次からの医学科の各講座の教員による担任制を通じて学生の生活態度,学習状況を綿密に把握し,より適切な生活・学習指導を行う必要があると思われる.また,今年度から,障害者の方への理解を深めるため,手話の講習・あいサポート研修を始めたが,来年度以降も学生が様々な角度から能動的,主体的に学習できるような新たな取り組みを行い,医学入門の授業内容の改善を継続的に行っていくことが必要であると考えられた.
We offer “Introductory Medicine” for first grade medical students to help them acquire an independent learning method at an early stage of first grade and perform learning as the preliminary stage of professional medical training. In “Introductory Medicine,” students learn medical ethics, professionalism education, and get an early exposure to training. This study aimed to investigate the current situation and upcoming issues in the future of Introductory Medicine. We analyzed the lecture evaluation questionnaire of Introductory Medicine for the past 3 years, wherein the degree of satisfaction, degree of understanding, and degree of achievement of the course have shown significant positive change. Furthermore, we analyzed the secular change of overtime learning time per class, and the proportion of the students who perform overtime learning for less than one hour has temporarily decreased, but is still around 30%
Creator Keywords
初年次教育  
医学入門
プロフェッショナリズム教育