山口医学

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山口医学 Volume 58 Issue 2
published_at 2009-04-30

A case of effective combination therapy involved hepatectomy and Transhepatic-arterial chemotherapy for multiple liver metastases after suffering from multiple bone metastases of breast cancer

乳癌術後の多発性骨転移治療後に,多発肝転移を来し肝切除,肝動注療法を含む集学的治療を行った1例
Kubo Hidefumi
Tada Kosuke
Miyahara Makoto
Hasegawa Hiroyasu
Yamashita Yoshimi
fulltext
1.17 MB
B030058000201.pdf
Descriptions
症例は36歳女性,2005年11月右乳癌で非定型的右乳房切除術施行.LH-RH agonistとタモキシフェン内服していたが2006年10月右大腿骨転移を認め,EC6コース投与した.治療効果PRが得られたが,2007年6月骨転移の増悪を認めたため,ドセタキセルおよびトラスツズマブ投与を追加した.治療効果PRを得たため同治療を継続していたが,2008年4月,肝左葉外側に転移性腫瘍が出現し,7月さらに増悪したためドセタキセルから2投1休週のビノレルビン投与へ変更した.同年8月よりLDHとCA15-3の上昇を認め,転移性肝腫瘍の著明な増悪を認めたため,同年10月肝切除および肝動注ポート留置術行った.術後よりエビルビシン肝動注および2週毎イリノテカン,毎週トラスツズマブの全身投与を開始し継続中である.術後3ヵ月経過した2009年1月現在,PET-CT画像上は再発・転移病変は認めず,経過は良好である.
Creator Keywords
再発乳癌
転移性肝腫瘍
肝切除
肝動注化学療法