パーキンソン病患者7名, 正常7名に対し右手指対立運動を課題とした機能的MRIを用い, 外的リズム・内的リズムの脳機能への影響を検討した.パーキンソン病群・正常群とも一次感覚運動野・補足運動野・両側小脳半球の賦活を認めた.パーキンソン病群では正常群に比較し一次感覚運動野・補足運動野・小脳半球の機能低下を認めた.パーキンソン病群の補足運動野は外的リズムに比較し内的リズムにより活動が改善する傾向にあった.パーキンソン病患者では外的リズムによる運動誘発と同様, 学習された内的リズムが補足運動野機能改善に有用な可能性がある.
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