Memoirs of the Faculty of Engineering, Yamaguchi University

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Memoirs of the Faculty of Engineering, Yamaguchi University Volume 14 Issue 1
published_at 1964

Size Effect of Mild Steel under Tension 2nd Report

軟鋼棒の引張における寸法効果(第2報)
Ono Motoaki
Masudomi Masayuki
Nagatomi Toshiaki
fulltext
1.01 MB
KJ00000155499.pdf
Descriptions
鋼その他金属材料の強度試験を行なうに際しその試験片の大小が機械的性質にいかに影響にするかについては, すでに二, 三の実験報告がある.筆者はこれらの結果を確かめる目的を兼ねて, 前報では直径19粍の同一丸鋼より任意に削成した相似円形断面試験片および非相似の矩形断面試験片についての寸法効果について検討したが, これに引続いて大型丸鋼より同心的に試験片を採取した円形断面の相似試験片および同一鋼板より作製した矩形断面の相似試験片, 断面積の平方根と標点距離の比を一定とする矩形断面試験片について実験を行なった.表面層, 材料内部の欠陥に基因すると考えられる引張強さ, 降伏点などに生ずる寸法効果は僅少であり, 一般的には強度不変と考えて差支えない程度である.寸法効果は主として局部収縮に関連して起こり断面収縮率は試験片の原断面積の大なるものほど低下する.矩形断面試験片では幅/厚さが局部収縮, 破断様式に関係してくる.