山口医学

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山口医学 Volume 58 Issue 6
published_at 2009-12-31

A case of torsion of the gallbladder diagnosed preoperatively and treated with laparoscopic cholecystectomy

術前診断し緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行しえた胆嚢捻転症の1例(症例報告)
Somura Hideaki
Matoba Katsuhiro
Kuniyoshi Iwao
fulltext
962 KB
B030058000602.pdf
Descriptions
症例は90歳の女性で,右上腹部痛にて当院入院となった.右上腹部を中心に圧痛,反跳痛,筋性防御を認めた.入院時検査所見では白血球数13,100/μl,CRP 21.05mg/dlと著しい炎症反応の上昇を示し,軽度の黄疸を認めた.腹部超音波検査では,胆嚢腫大と胆嚢壁の全周性肥厚,頚部の腫瘤状くびれを認めた.腹部CT検査では胆嚢壁の肥厚・胆嚢腫大を認めた.以上より胆嚢捻転症と診断し,緊急腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.胆嚢はGrossI型の遊走胆嚢で時計回りに360度回転しており,胆嚢捻転症による壊疽性胆嚢炎をきたしていた.胆嚢捻転症をきたす症例は遊走胆嚢であり,腹腔鏡下胆嚢摘出術はよい適応であると考えられる.
Creator Keywords
胆嚢捻転症
腹腔鏡下胆嚢摘出術