山口医学

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山口医学 Volume 56 Issue 2
published_at 2007-04-30

A case of metastatic jejunal tumor of large cell carcinoma of the lung found on bowel intussusception

イレウス症状で発症した肺大細胞癌術後小腸再発の一例
Matsukuma Satoshi
Suto Ryuichiro
Kugimiya Naruzi
Harada Masanori
Miyamoto Shungo
Zempo Nobuya
Kurata Satoru
Nakayasu Kiyoshi
Kamei Toshiaki
fulltext
631 KB
B030056000205.pdf
Descriptions
症例は60歳代男性.2003年3月右肺大細胞癌に対し,右中下葉切除術が施行された.当院内科で経過観察中の2006年1月,嘔吐が出現し近医受診.腹部造影CTで小腸腫瘤を先進部とする腸重積および腸間膜,肝十二指腸靭帯,大動脈周囲のリンパ節腫大を認め,当科紹介入院となった.イレウス解除と診断目的に手術を施行した.小腸腫瘍による腸重積とリンパ節による十二指腸から空腸起始部にかけての腸管狭窄を認めたため,小腸腫瘍切除,胃空腸バイパス術を施行した.病理組織検査では肺大細胞癌小腸転移の診断であった.その後,内科にてゲムシタビン(GEM)/シスプラチン(CDDP)併用療法を施行されたが効果を認めなかった.本人の希望もあり,新たな化学療法は施行しない方針とした.
Creator Keywords
肺大細胞癌
転移性小腸腫瘍
腸重積
Rights
本文データは山口大学医学会の許諾に基づきCiNiiから複製したものである