山口医学

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山口医学 Volume 55 Issue 2-3
published_at 2006-06-30

A clinical study of malignant tumors metastatic to the oral region

口腔領域への転移性腫瘍の臨床的検討
Mitsuoka Kouji
Okafuji Masaki
Yoshimura Tatsuo
Fukuda Teruyo
fulltext
788 KB
B030055000202.pdf
Descriptions
今回われわれは当科を受診した口腔転移性腫瘍患者の臨床像,治療法,治療成績等について検討を行ったので報告する.対象は1984年4月から2004年3月の間に受診し,口腔転移性腫瘍と診断された6例である.その内訳は男性4例,女性2例であり年齢は50歳から83歳にわたり平均年齢は61.8歳であった.口腔転移巣の発生部位は上顎歯肉3例,下顎歯肉2例,下顎骨1例で,原発部位は肺が3例で最も多く,肝臓が2例,乳腺が1例であった.転移性腫瘍の組織型は小細胞癌2例,肝細胞癌2例,扁平上皮癌1例,腺病1例であった.4例では,原発巣の診断から1~96か月の間に転移巣が診断されており,その他の2例は口腔転移巣が原発巣に先立って発見されていた.口腔転移巣に対する治療は4例で姑息的治療が行われ,残りの2例では治療が行われていなかった.治療を行ったものでは疼痛は軽減し,機能障害は一時的に改善されていた.
Creator Keywords
口腔転移性腫瘍
臨床的検討
治療成績
Rights
本文データは山口大学医学会の許諾に基づきCiNiiから複製したものである