山口医学

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山口医学 Volume 53 Issue 3
published_at 2004-06-30

A case of ileus caused from enterolith in duplication of alimentary tract

重複腸管に嵌頓した腸石によって発症した腸閉塞の1例
Ozasa Hiroaki
Shimizu Ryoichi
Toshimitsu Hiroaki
Matoba Katsuhiro
Matsumoto Yusuke
fulltext
720 KB
B030053000306.pdf
Descriptions
患者は73歳男性.過去に3回腹部の手術を受けていた.平成16年2月より3月までの間に,3回の腸閉塞を起こし,その後もイレウス管などでの保存的治療で容易に緩解するものの,経口摂取を開始するとたちまち腸閉塞を繰り返すため,4月12日に外科紹介となった.腹部CT検査で腸重積が疑われ,手術を行ったところ,重複腸管に嵌頓する径5cm大の結石により隣接する腸管に狭窄をきたし腸閉塞を繰り返していたことが判明した.同部位を切除し症状は軽快した.腸管内に生じる腸石は本邦では稀であり,文献的考察を加え報告する.
Creator Keywords
重複腸管
腸石
腸閉塞
Rights
本文データは山口大学医学会の許諾に基づきCiNiiから複製したものである