障害等のある学生への支援の広まりを受け,近年では,大学における就労を見据えた支援の必要性が高まっている。本稿では,山口大学での障害等のある学生への支援のうち,学内で実施するインターンシップをはじめとした修学・就労の接続支援の取組みを例に,その意義と課題を整理したい。本学では,関連部署が連携することで修学と就労を連動させて支援の充実を図っている。また,学内インターンシップには学生が状況に合わせて参加できるよう実施要領を工夫している。今後は在学中の就労機会の創出と移行支援の充実のため,学外関連機関との連携体制を整備していく必要がある。