中国では,2014年3月に中国教育部により,『全面的に課程改革を推進し,立徳樹人の根本的な任務を達成する意見』が公布され,核心素養(キー・コンピテンシー)という言葉が教育領域で注目されるようになった。これにより,中国の基礎教育(初等中等教育)方針が素質教育(資質教育)から核心素養の育成へと転換することになった。核心素養を基に,各教科の授業目標や計画,評価,カリキュラムの開発と実践において,授業現場の各段階に大きな変化があった。本研究は核心素養を背景にし,中国における美術教員の育成のため,小中学校の授業現場でどのようなカリキュラムの開発が適切か,どのように実践されるかについて陝西師範大学での事例を基に考察する。