Journal of higher education

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Journal of higher education Volume 16
published_at 2019-03

A practical study to improve classes using active learning method by the collaboration of faculty, staff and researcher : through the case study of "Yamaguchi and the World"

教員・職員・研究者協働によるAL 型授業改善に関する実践的研究 : 「山口と世界」での実践事例を通して
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D500016000005.pdf
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筆者が担当するアクティブラーニング(AL)型授業「山口と世界」では,2015~2017年度の3年間にわたり,研究者によるアクションリサーチを受けた授業改善を行ってきた。研究者による授業実施前後を中心としたアクションリサーチでは,シラバスに記載された到達目標に照らした授業成果物の検証,フォトボイス調査手法を活用した受講生の授業受講期間中の学修行動の把握とインタビュー聴取を通した360 度型の授業観察の徹底により,毎年度の授業改善点を抽出し,翌年度の授業改善に活かした。この授業改善プロセスの過程において,図書系職員との協働による情報探索関係の授業コマ導入や地域情報パスファインダー開発,課題探究成果や授業外学修の向上が図られた。AL 型授業設計では,探究課題の設定のあり方,講義とグループ活動との時間的配分や教員の関わり方,さらには,教室内学修と教室外学修の有機的関係性が大事である一方,各担当教員の課題となっていると言えよう。今回の実践的研究を通して,AL 型授業設計で抽出された課題を提示しながら,当該課題の改善方策とその後の変容を明らかにすることで,AL 型授業設計の一つの指針となることを目指している。また,教員と職員が連携したAL 型授業運営のモデルとしての意味付けを行いたい。以上のように,本稿では,教員・職員・研究者協働の実際を辿り,AL 型授業改善のプロセスと結果を考察する。
Creator Keywords
アクティブラーニング(AL)型授業
アクショリサーチ
情報探索スキル