Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University

Faculty of Education, Yamaguchi University

PISSN : 2433-3670
NCID : AA12810513

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Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72
published_at 2023-01-31

A study of accompaniment music used in music classes : examination of the circumstances and objective behind using accompaniment music

音楽科における伴奏に関する研究 : 範唱音源・伴奏音源が登場した経緯と目的の検討を通して
Matsumoto Riki
Takahashi Kana
fulltext
2.62 MB
山口大学教育学部研究論叢_72_029.pdf
本研究は、範唱音源・伴奏音源が登場した経緯と当初の目的及び事例について論じることを通して、音楽科における伴奏の存在意義と範唱音源・伴奏音源の望ましい活用のあり方について再考することを目的としている。まず、大正末期から急速に台頭した音楽鑑賞教育、鑑賞教育における範唱及び範唱音源の活用について論じることによって、その位置付けについて明らかにした。さらに、伴奏音源の始まりと変遷について論じ、初のカラオケレコードが「教育用」小学校伴奏レコードであったことや目的を踏まえ、伴奏の存在意義、範唱音源・伴奏音源の活用方法を再考した。その結果、現在のように伴奏の代替として音源を使用するのではなく、教師によるピアノ伴奏が前提とされていたこと、音源の鑑賞を通して曲趣を味わい、批評の眼を養っていたことが明らかになった。