J-CAT(Japanese computerized adaptive test)は受験者の能力に最も適切な難易度の問題が出題され、4セクションで100点満点、合計400点満点の得点で結果を返す。この得点のもととなるのが、項目応答理論による能力推定値であり、それは概ね-3.5から+3.5の範囲になることがデータから分かっている。この値を換算式にあてはめ、100点満点の得点に線形変換する。換算式の係数を決めるためのシミュレーションを行い、どのように得点換算が行われるか、及びその得点の解釈と利用法について述べる。