全国の大学図書館に学生協働の活動が広がっている。図書館の運営に主体的にかかわる学生活動であり、図書館をよくするという目標のもと、学生スタッフは大学職員とともに業務に取り組む。学生協働は、図書館マネジメントへの参画を通じて「キャリアを育む場」でもある。変化の激しい時代に図書館の変革にかかわることで「変化を巻き起こす人」の資質を身につけることができる。このとき、学生の成長を促す点で職員の役割は大きい。学生協働のメンバーは、「学生協働の理念を明確にする」「図書館以外のことにも興味を持つ、考える、動く」「組織運営を学び、チームで働く力を身につける」ことを意識すべきである。本が好きだから、図書館が好きだからを超えた、活動の意義を見出すことが肝要である。