従来のモダニズム芸術に対する今日の批判は, 最近, 社会全般にわたって拡散されている美術の公共性の流行と相まって, 最大の全盛期を迎えている. 本研究では, このような社会文化的変化を背景に, 韓国における公共美術の動向について検討し, 我々の周辺で容易く接することのできる公共美術作品を積極的に取り入れた教材化への提言を目的とした. 特に, 美術教育における, 従来の単純な美術作品の鑑賞活動から脱皮し, 日常的に親しまれている公共美術作品を積極的に活用して児童·生徒たちの情緒や視覚的思考を刺激することの重要性に注目したい. つまり, 公共美術の価値を再発見しながら, 公共的な環境の場所性と具体的な造形作品との関係性に基づいた批評的かつ視覚的思考力を育てるといった観点から, 公共美術の意義および教育への活用方案を模索したのである. 本研究が追求するところ, つまり公共美術の展開過程と関連した多様な角度からの含意や社会文化的価値に対する談論は, 美術教育において幅広い視覚文化教育への拡張を可能なものにするであろう.