平成14年4月に山口大学留学生センターが設置され,その年の10月から留学生フレッシュマン・セミナー(後に新留学生研修会と改名)を開催し,プログラムの改良を重ねながら新たに渡日する留学生の入学時期に合わせて年2回(4月と10月)平成20年度まで実施してきた。この研修会の特色は二つあり,一つは1泊2日の宿泊研修であること,もう一つは地域の協力を得て行われていることである。渡日後,間もない時期に行われる大学と地域の連携による宿泊を伴うオリエンテーションは日本固有の生活文化体験を可能にし,留学生の生活の質(Quality of Life)を高める上で,極めて有用であることが立証できた。