社会人基礎力育成のためのスキームとしてCheck-Manifesto-Action ループを構想し,試行した。自らの社会人基礎力の診断・評価を実行した上で,強化目標の設定と行動宣言を行う。この一連の流れを電子ポートフォリオシステムとして構築した。学生が継続的に自己目標管理ができるように設計された仕組みであり,ここに導入されたメンタリングはマニフェストの具体性・実行性を高め,かつ,行動への動機づけを高める役割を持つ。半期の試行期間のなかで学生の基礎力診断値は上昇し,行動変容も観察された。自己目標を設定して実行を促す仕組みの有効性が示されるとともに,メンタリングの重要性が明らかになった。