山口県阿武郡阿武町宇生賀で2014 年6 月に実施された大学生と地域住民による地域交流会において, 交流会前,農作業後, 懇親会後, 交流会後の4 回に参加大学生のストレス状況を日本語版POMS 短縮版で調査した。6 つの観点のうち「抑うつ」と「混乱」に関して,交流プログラム開始前にわずかにストレスを感じていた可能性がある。また「活気」に関しては調査実施4 回とも標準値を大きく下回り, ストレスが生じていたと判断できる。「疲労」に関しては懇親会後に最も低い値を示した。「活気」を除く5 つの観点におけるストレスは小さいことから, 地域交流を大学生のキャリア形成の有効な手段の一つとして推進してよいだろう。