山口大学では、学生の“キャリア学習”に力を入れてきた。自ら学ぶ姿勢と機会の実現を目指し、学習の目標を、①キャリアの理論と実践力を身につける、②経済・社会の理解と実践力を身につける、③社会人基礎力を身につけるものとする。授業は学習のきっかけであり、思考トレーニングとしてのレポート課題や正課外の学習機会の紹介をメニューに取り入れる。受講生の8~9割が自らのキャリアを考えるきっかけになったと答え、成果が計測された。正課外の学習機会として、インターンシップ、学内業界・企業研究会など様々な学びの場を提供する。しかしながら、参加率は高いとは言えない。キャリア学習の効果計測の方法、一人ひとりのキャリア形成を支援するメニューの拡充と参加拡大が課題である。