2014年度,山口大学は,文部科学省・大学教育再生加速プログラム(AP)のテーマⅠ(アクティブ・ラーニング)・テーマⅡ(学修成果の可視化)複合型に採択された. 山口大学が取り組む大学教育再生加速プログラム(YU-AP)では,従来から教育の内部質保証として構築してきたTeachingのPDCAサイクルに加え,新たにLearningのPDCAサイクル「学びの好循環」の構築を最大の目的としている. 「学びの好循環」の起点となるのがアクティブ・ラーニング(AL)であり,2013 年度の共通教育改革を契機に,全学必修の初年次教育科目『山口と世界』をはじめとして,アクティブ・ラーニングの促進のための取組を行っている.本稿では,山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)の概要やねらいを紹介しながら,2015年度より導入した「ALポイント認定制度」(授業時間内のアクティブ・ラーニングの度合(AL度)をポイント化し,シラバスに明示する仕組み)の現状と課題について考察し,アクティブ・ラーニングの可視化に向けた新たな示唆を提示する.