マサキのうどんこ病菌 Microshaera euonymi-japonicae V_<IEBB>,-B_<OURG>. には重複寄生菌 Cucubbibilus euonymi-japonica A_<RCANGEL> が寄生する。両菌の存するマサキ病班葉を走査電子顕微鏡により観察した結果を報告する。主菌 Microshaera の分生胞子,分生子柄の表面構造が見られ, Microshaera の分生子柄中に内生的に寄生しその頂部に生じた重複寄生菌, Cicinnobolus の分生子殻が光顕像との対比により確認され,さらに重複寄生菌の外生的な縲絡菌糸から生じた分生子梗上に連鎖形に形成される棘刺のある分生胞子の形成が観察された。これらは従来の光学顕微鏡下では検出困難なものであり,この菌と Cicinnobolus 菌との関係などについては今後の研究に俟つところである。