モンシロチョウを定期的に採集し、体に付いている花粉をセロハンテープを押し付けて採取し、その種類と数を調べた。その結果、体に付いている花粉は押し付けたテープに定量的に回収されることが分かった。そして、モンシロチョウに付いている花粉は脚を中心とした胸部に66%、残りが腹部、頭部に付いていることが確かめられた。また、全部で120匹採集したモンシロチョウのうち104匹に合わせて25種、9、686個の花粉が付いていた。体に付いている花粉の種類と数は春に最も多く、秋がこれに次いで多かった。これに対して夏はともに著しく減少していた。この結果はモンシロチョウの訪花行動が春と秋には活発であることを示唆している。その他、季節毎にモンシロチョウが好んで訪れる花があることなどが明らかになった。