Bulletin of the Faculty of Agriculture, Yamaguchi University

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Bulletin of the Faculty of Agriculture, Yamaguchi University Volume 30
published_at 1979

Faunal and biological studies on the insects of paddy fields in Asia. Part III. Syrphidae from Japan (Diptera)

アジアにおける水田昆虫相とそれらの生物学的研究 : 第3報日本産ハナアブ科(双翅目) (英文)
Yano Koji
Ohmura Katsumi
Okuno Takao
Descriptions
水田棲息性のハナアブ科昆虫に関する研究はごく断片的な記録3例を除き従来全くなされているない。これは従来の稲害虫防除理念からすればむしろ当然のことであったが,水田生態系を充分に理解してこそ総合防除ないし望ましい外注管理体系が確立されようとの観点に立てば(Y_<ANO>^<11)>),主要害虫,天敵に限らず同生態系に関与する全昆虫群が対象となり,ハナアブ科昆虫も例外ではない。本報は日本の水田におけるハナアブ類研究の第1報であり,主としてその種類組成を扱い,若干の生態学的知見も付記した。1)1963年以来,北海道及び本州,四国,九州の12県(但し福岡,宮崎,山口3県と対馬が主で,他地域では限られた調査のみ)の水田と山口県の畦畔で行なった調査により採集された本科昆虫は第1表の通り8亜科23属29種2,355頭で,水田のみでは8亜科20属24種1,737頭であった。(以下,略)