Journal of cross-cultural studies

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Journal of cross-cultural studies Volume 14
published_at 2020-03-31

Snow white roaming the 20th century : a princess waking up to gender awareness

20世紀をさまよう白雪姫 : ジェンダー意識に目覚める姫
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1.07 MB
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Descriptions
本稿では、様々なメディアにおいて頻繁に扱われるグリム童話である『白雪姫』を中心に文学における翻案を分析する。出発点は、1901年に出版されたスイスの作家ローベルト・ヴァルザーの小劇『白雪姫』である。主人公「白雪姫」は、高い表現力と女性としての自己意識を持ち、原作とは大きく異なる人物として描かれている。これによって、童話に登場する人物の解釈可能性は拡大された。20世紀の文学作品に見られるこの童話のいくつかのアダプテーションを分析し、ジェンダーやその言語的な表象をキーワードとして考察していく。