学名はKITAMURA (1978)および北村(1981)に従い、旧種名は( )内に記入するが、引用文献に関してはその著者が使用されたChrysanthemum makinoiの種名をそのまま使用する。筆者らは、前報(益森・ほか 1977)において山口県産本種Dendranthema japonicum(Makino)Kitam. (KITAMURA 1978、北村1981)(Chrysanthemum makinoi Matsum. et Nakai)に関して地理的分布、形態学的特徴とともに若干の核学的特徴の概略について報告した。本報においては細胞学的特徴として核型および花粉母細胞減数分裂における染色体対合ならびに染色体行動に関して詳細に報告ずる。