Bulletin of Clinical Psychology Service Center, Graduate School of Education, Yamaguchi University

山口大学大学院教育学研究科附属臨床心理センター

PISSN : 1884-6467
NCID : AA1248190X

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本研究は挫折体験により知覚されたストレスとフォーカシング的態度および自己成長感との関連を検討するものである。パス解析の結果,(1)挫折体験により知覚されたストレスは問題意識性を高め,フォーカシング的態度による吟味のプロセスを経て自己成長感を高めること,(2)挫折体験により知覚されたストレスはフォーカシング的態度を抑制することが示された。あわせて本研究の結果が臨床に示唆する意義について議論した。
PP. 33 - 40
本研究の目的は,教員の教育相談研修への参加意欲を高める要因について検討することである。筆者が行った教育相談の継続研修の参加者14名を対象に,研修に継続参加した理由について自由記述による質問紙調査を行った。検討の結果,研修参加の要因として「ニーズや実践とつながる研究内容」「自分を見つめる・他者と共有し受け止められる時間」は「ニーズや実践とつながる研究内容」や「研究方法・環境の工夫」の両方の側面を持つと考えた。
PP. 41 - 51