本論は、『美術教育学-美術科教育学会誌 第12号(1992)』に掲載を予定している拙論、「造形遊びの類型化の試みI」の後篇である。I、IIは基本的に一篇の論文として書かれており、したがって、2つを通してお読みいただきたく思う。造形遊びは、今日、多種多様で活発な活動展開が認められるが、反面、やや無系統で雑然たる観を呈しもする。その造形遊びを、できるだけ解りやすく簡潔に類型化するために、計17種類の項目を設け、Iでは項目11. までを解説した。本論では、項目12. から解説を始めたい。なお、文中に「前述」、「前記」等の表現が出てくるが、これらにはIに出てくる記述を指したものがあるので、繁雑ではあるが御確認願いたい。主要参考文献は最後にまとめた。