Automatic recognition of fissured tongue images by deep learning
        Journal of East Asian studies Volume 22
        Page 35-46
        
    published_at 2024-03-01
            Title
        
        深層学習による裂紋舌画像の自動認識
        Automatic recognition of fissured tongue images by deep learning
        
    
            Abstract
        
        東洋医学の診察は,四診(望診,聞診,問診および切診)と呼ばれる4種類の診察法で構成されている.この中で望診は,患者の顔色,表情,皮膚,爪,頭髪,舌などを注意深く観察する診察法であるが,これらのうちでも舌を見る舌診が特に重要とされている.舌診とは,舌の色・乾燥度・舌の苔(舌苔)などを診ることにより,五臓六腑の状態を診断する手法である.本研究では,東洋医学の舌診に基づき,人工知能技術を活用して,舌表面状態の画像識別による裂紋舌の自動診断法を提案する.裂紋舌は舌の肉部分(舌質)の表面が割れている状態にある舌であり,体が虚している病理状態(運動不足や栄養不足)を示している.また,裂紋舌の亀裂にはその深さと位置によって症状の度合いと病気のある臓器が異なる.なお,亀裂が深ければ深いほど,より深刻な酷い症状を示し,浅い亀裂はより軽い症状を示している.本研究で提案する診断法は,まず与えられた画像から人工知能の画像認識技術の一種であるMask R-CNN手法を用いて舌の部分を認識・抽出する.次に,抽出した画像を裂紋舌画像と非裂紋舌画像の2種類に分類する.最後に,裂紋舌画像から症状の度合いを診断する.本論文では,まず深層学習を用いた裂紋舌の自動診断の処理手順について説明する.次に,5つの画像認識モデル(LeNet,ResNet50,ResNet101,DenseNet169,ConvNeXt-Tiny)を用いて,裂紋舌の自動認識学習と裂紋舌の裂紋状態判定学習に対する画像分類の精度を調べ,これらのモデルに関する評価を行う.さらに,各々の学習で判定する正解率を高めるために,5つの画像認識モデルを融合するアンサンブル学習を行う.実験結果より,アンサンブル学習は5つの個別の画像認識モデルによる学習の正解率よりも優れており,どれも85%以上に達している.これらの結果から,本研究で活用した5つの画像認識モデルによるアンサンブル学習は裂紋舌の自動診断に効果的である.
        
    
                
                    Creators
                
                    An Zhenyu
                
                
            
            
                
                    Creators
                
                    Wu Ren
                
                
            
            
            
                
                    Creators
                
                    Katsu Kii
                    
    
                                    [e_rad]30263750
                                    1000030263750
                    
                
                            
                                Affiliate Master
                            
                            Yamaguchi University
                            
            
                                        [kakenhi]15501
                                        grid.268397.1
                            
                
        
            Source Identifiers
        
                    [PISSN] 1347-9415
                    [NCID] AA11831154
    
    
            Creator Keywords
        
            東洋医学
            舌診
            深層学習
            裂紋舌
            アンサンブル学習
    
        
            Languages
        
            jpn
    
    
        
            Resource Type
        
        departmental bulletin paper
    
    
        
            Publishers
        
            The graduate school of east asian studies, Yamaguchi university
    
    
        
            Date Issued
        
        2024-03-01
    
    
        
            File Version
        
        Version of Record
    
    
        
            Access Rights
        
        open access
    
    
            Funding Refs
        
            Japan Society for the Promotion of Science
                    [crossref_funder]https://doi.org/10.13039/501100001691
        
            
                Award
            
                鍼灸治療の科学的支援に向けたデータ解析手法とシミュレーションモデルの開発
                20H04284
        
    
