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Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 127 - 137
published_at 2023-01-31
「須磨」巻は源氏物語を読み解くための要所である。そのため本稿では2002年に制作された現代の源氏絵と高校教科書採録の「須磨の秋」原文を対照させながら対話的に読む授業提案を行う。須磨での光源氏の複雑な心情を表すために顔を二重像にし非現実的な表現で描かれた現代の源氏絵を見た学習者は、「なぜこのような描かれ方をしたのか」という「問い」を持ちながら原文を読みすすめていく。物語の転換点ともいえる「須磨」巻を、物語全編の中に位置付け、学習者の現在と関わらせて読む「場」を成立させるために、今回はあえて現代の源氏絵を用いた。「学習意欲が高まらない」ことが長年、高校古典授業の課題として指摘され続けている。そのため少しでも意欲的、主体的に読むための方法のひとつとして絵画と原文を対照させながら読むことを継続して提案している。また2022年度に看護学校と大学の教養教育で筆者自身が行った2度の授業を対象に、絵を用いることの有効性だけでなく、指導者の手立てと学習者の反応がどう関係するかについての分析考察を行った。これにより絵画を用いた古典授業の具体的な留意点、課題を明らかにした。
Creators : Bando Tomoko Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-01-30 11:08:33
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 35 - 41
published_at 2023-01-31
This study examined the influences of arousal of anticipatory regret by status quo bias on the suppression of hind sight bias. In this study, travel risk in situations of high risk of COVID-19 infection was considered a factor evoking anticipatory regrets, and population density in the area of residence was considered to affect subjective risk of infection for COVID-19. Considering that the experimental participants in this study were university students at a local university, three regions were selected as the evoked travel destinations: overseas countries, urban areas in Japan, and rural areas in Japan. The results of the bias analysis showed that anticipatory regret suppressed the hindsight bias in the overseas condition, while anticipatory regret promoted the hind-sight bias in the rural condition.
Creators : Kubo Minori | Okibayashi Yohei Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-01-25 15:39:24
Asian economic review Volume 81 Issue 1-2
published_at 2023-01-31
Publishers : The TOA-KEIZAI Gakkai, Yamaguchi University Updated At : 2023-11-28 11:07:11
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 327 - 332
published_at 2023-01-31
古代日本文学は中国文化の影響を多く受けている。しかし事物への概念や表現方法が必ずしも中国の影響かどうかは判別しにくいものもある。事物や表現が同様だからと言って影響関係にあるとは一概に言えないからである。そこで本稿では具体的に「雪」の概念や描き方を例にして、その関係を考えてみる。 「雪」が厳冬期の行路難渋や苦寒という意味では当然のことながら一致している。また影響関係は不明であるが、五穀豊穣の予祝的なものという認識は共通している。しかし『万葉集』では「遠い山に降るもの」という概念があり、神の存在する場所に降る神聖なものという認識がある一方で、中国では神仙的な彼岸と区分するという意味があって、ここが本質的に相違が見られる所である。 本稿では宴席を中心とした「雪」については考察していない。このことについては別稿で論じる。
Creators : Yoshimura Makoto Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-02-16 10:05:27
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 145 - 154
published_at 2023-01-31
本研究では「コイルのまき数を変えると電磁石の強さはどうなるかを調べる授業」の授業構成について検討し、2時間(45分×2回)の授業(授業①,授業②)を実践し、児童が支持する考え(予想を含む)に関する知見を得た。その結果、授業①を通して、回路に流れる電流について、学級内で児童が支持する考えに違いがある状況から、違いがない状況になり、すべての児童が「コイルのまき数を多くしても、回路に流れる電流の大きさは変わらない」という考えを支持するようになったことが明らかになった。また、授業①、授業②を通して、電磁石の強さについて、学級内で児童が支持する考えに違いがある状況から、違いがない状況になり、すべての児童が「コイルのまき数を多くすると、電磁石の強さは強くなる」という考えを支持するようになったことが明らかになった。その他、考えを支持する主な要因、授業①と授業②の終了時における支持する考えに対する自信の程度についても明らかになった。
Creators : Tsumori Narushi | Saiki Hideto Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-02-01 16:23:03
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 163 - 172
published_at 2023-01-31
本研究は、幼児教育の質が問われる一方で、多くの園で保育についての話し合いや記録の時間の確保が難しく、経験に基づく知見が蓄積されにくいことをふまえ、どの園でも保育者が子どもの姿をもとに保育を振り返り、その保育を言語化する力を身につけていくための取り組みについて論考した。その結果、以下の取り組みを提案した。1.毎日短時間でも時間を確保し、保育の中で心に残ったこと、伝えたいことを話したり書いたりする。2.特に心に残ったエピソードも取り入れた記録を書く。3.エピソードをもとに話し合う機会も設ける。4.言語化が難しい部分は写真も活用する。5.話し合いや記録にSOAPの視点を取り入れ、子どもの姿から経験を読み取り、次に必要な経験を考える思考過程を身につける。5.ALACTモデルによる省察で用いられる「問い」を活用し、保育について子どもの側からも丁寧に振り返り、「子どもにとってどうか」という視点から言語化が促されるようにする。
Creators : Nakashima Hisako Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-02-02 14:52:04
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 139 - 144
published_at 2023-01-31
本研究の目的は、小学校社会科の単元の中でKCJを用いた授業実践を行い、その教育的な効果について検証した。検証方法としては、「あなたは日本の工業を発展させるためにはどうすればよいと思いますか?」という問いに対する児童の答えをワークシートに記述させ、その回答内容が授業の前後でどのように変化したかテキストマイニングにより分析した。その結果、エキスパート活動・ジグソー活動の中で社会事象の特色や相互の関連、意味を多角的に捉え、考えることで児童の思考が変化し、日本の工業の発展を考える上で海外に日本の製品の良さや工業の技術の高さを「広める」ことや、労働環境を改善することが重要であるという認識が高まっていることがわかった。
Creators : Amago Tomoya | Nishijima Fumito | Nishio Koichiro Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-01-30 15:39:29
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 285 - 292
published_at 2023-01-31
本稿では子供のコミュニケーション活動を支援するうえで有効な言語学的考え方や理論を整理したうえで、子供がコミュニケーション場面における関係性の認識を深めることが主体的且つ円滑な談話構築に繋がる様子を明らかにしている。教師が作成した動画を用いて、二つのやり取りを比較させることで、子供の気づきを引き出し、自らの実践へ発展させてゆくとりくみについて考察した。指示された表現を使ってただ言うだけではなく、子供が基本的な表現の持つ働きを理解しそれを拡張させてメッセージとして用いていくことで、言語を人と人との間にあるものとして学んでいくことができる、そういった学びの場を作りたいと考える。
Creators : Matsutani Midori | Goto Daiyu Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-02-13 11:02:19
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 317 - 326
published_at 2023-01-31
本論文は、観光地における英語表記を題材として、学生の異文化間コミュニケーション意識を向上させる学習法を筆者の授業実践から検証した。本授業では、山口県美祢市秋芳洞をケーススタディとして活用し、学習者に外国人旅行者の立場になって現地情報の英語表記を見直させ、その課題を発見させ、自ら翻訳作業を行わせた。その結果、当該の学習法は、学習者の意識を促すことに有効であることを示した。
Creators : Senneck Andrew | Mori Tomoya | Perlaky Denes Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-02-16 09:32:35
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 3 - 3
published_at 2023-01-31
Creators : Yamane Yumie Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-19 16:52:05
Asian economic review Volume 81 Issue 1-2 pp. 1 - 14
published_at 2023-01-31
近年中国のハイスピードな経済発展により、都市化が進み、農耕地域の人々が大量に都市部へ移動した。それに伴い、著しい地方文化の変化がもたらされた。本稿では、主に、内モンゴル通遼市ホルチン中旗のA村における、1990年代と現代との婚姻習俗の比較を通し、現代における各種のサービス業の発展により、モンゴル人が結婚披露宴を実施する際には、自民族が持つ固有の伝統文化を結婚披露宴に取り入れる現象が見られるようになったこと、そしてモンゴル人が都市部で創り出した「異種混合」の文化が内モンゴルの多くの地域に流行するようになったことを明らかにしている。それは、現代の農耕モンゴル人が、地方から都市部へ移動することによって、民族のアイディティを持つようになったという意識的な「文化の再構築」の活動である。本稿では主に、農耕モンゴル人の文化の再構築の過程を考察し、現代内モンゴルにおける文化の状況について論じていきたい。
Creators : HAN Yanli | Yuan Lihui Publishers : The TOA-KEIZAI Gakkai, Yamaguchi University Updated At : 2023-11-28 11:28:33
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 80 - 83
published_at 2023-01-31
Creators : ダルミ カタリン Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 14:55:47
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 63 - 66
published_at 2023-01-31
Creators : 藤城 孝輔 Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 13:45:09
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 52 - 62
published_at 2023-01-31
Creators : Yamane Yumie Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 13:28:49
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 67 - 76
published_at 2023-01-31
Creators : 跡上 史郎 Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 14:17:49
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 38 - 51
published_at 2023-01-31
Creators : 伊藤 弘了 Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 13:09:04
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 43 - 51
published_at 2023-01-31
PCAGIP法は、事例提供者の提出した簡単な事例資料をもとに、ファシリテーターと参加者が協力して参加者の力を最大限に引き出し、その経験と知恵から事例提供者に役立つ新しい取り組みの方向や具体的ヒントを見いだしていくプロセスを学ぶグループ体験である。本研究では対面でのPCAGIP法を、可能な限りそのままのかたちでオンラインにて実施し、そのセッションの過程と参加者の感想から、オンラインPCAGIPならではの利点および問題点を検討し、その視点から改めてPCAGIP法の特徴について議論した。PCAGIP法はオンラインでも実施可能であり、多様な参加者を獲得できる可能性を有していること、今後は対面PCAGIPとオンラインPCAGIPの目的に応じた使い分けも有効といえるであろうこと、オンラインPCAGIPは身体性の欠如したテレプレゼンスを前提としており、それはもはやPCAGIP法そのものではないかもしれないこと等を論じた。
Creators : Oshie Takashi | Ishikawa Chikako | Iwano Hikaru | Hashiba Yuka | Sakai Kaho | Takahashi Kyosuke | Yanagihara Mako Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-01-26 10:26:43
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 95 - 105
published_at 2023-01-31
本稿の目的は、植民地であったアジアの国が近代国家として独立し、国民形成をしていく過程の中で学校の音楽教育がはたしてきた役割を、シンガポールとインドネシアの事例の比較をとおして考察することである。近代とは常に更新されるものであり、よって19世紀後半に近代国家への転換をはかった日本と、20世紀後半に近代国家として独立したアジアの国々が取り入れた近代は同じものではない。本稿では、シンガポールとインドネシアに着目し、近代化と西洋化が同義であった時代に国民の音楽文化として西洋芸術音楽の普及をはかった日本と、文化相対主義の時代に国家となった両国の国民の音楽文化と音楽教育をめぐる認識と選択の違いを論じていく。
Creators : Ishii Yuri Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-01-27 14:19:21
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 77 - 93
published_at 2023-01-31
本研究は、教師が総合的な学習の時間(以降、「総合」と標記)における学びの様相を談話に着目して顕在化しながら、目指す姿の具現化に受けた授業改善の方向性を探る手がかりとなる、協働の質をとらえる視点を開発することを目的とする。本研究では、教室談話や会話のタイプ等に関わる先行研究、「総合」における協働を通して目指すゴールに関わる先行研究、『OECD Learning Compass Concept Notes』で示された主なコンピテンシー等を整理・分析し、「総合」における協働の質を「つながる」「共に見極める・創造する」という2つの視点からとらえていく必要があることを導出した。また、「総合」における「学びモデル」を子どもの姿で表し、その姿が具現化した教室談話を目指すべき最終段階として、本質的な協働に向かう談話を「第1段階目:無目的」「第2段階目:プレゼンテーション的」「第3段階目:協働的」「第4段階目:協働」として整理した。さらに、協働の質をとらえる2つの視点をそれぞれ具体化し、子どもの具体的な姿とともに提案した。
Creators : Fujikami Mayumi Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-01-26 15:46:20
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 4 - 21
published_at 2023-01-31
Creators : Yamane Yumie Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 10:32:25
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 22 - 37
published_at 2023-01-31
Creators : 内田 康 Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 10:54:32
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 88 - 88
published_at 2023-01-31
Creators : Yamane Yumie Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 15:25:30
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 1 pp. 84 - 87
published_at 2023-01-31
Creators : 阿部 翔太 Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2023-01-20 15:21:10
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72
published_at 2023-01-31
Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-01-27 13:09:18
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72 pp. 227 - 235
published_at 2023-01-31
近年の計算機の性能向上やフレームワークの発展により、深層学習が手軽に行えるようになってきた。従来、計算コストの問題や数値化するのが難しかった事象でも、高い精度で回帰や分類などが行えるようになってきている。本稿では、筋電位に注目し手の動作の識別について、深層学習で分類する。実験初期段階では手動で分類していたが、現段階では精度に問題はあるが、リアルタイムで分類することも可能となった。データ取得方法として、ワンボードマイコンの一種であるArduino Unoと簡易筋電センサーのMyo Ware筋電センサーを用いる。 このように、生体信号の一つである筋電位を用いて動作する義手を筋電義手と言い、多方面に渡る応用が期待される分野の一つである。また、筋電位を詳しく理解することによって心拍、脳波、脈拍などの他の信号の理解の助けになると考えられる。
Creators : Ito Masataka | Kitamoto Takuya Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2023-02-07 16:33:38