有元 光彦
Affiliate Master
Yamaguchi University
A rediscussion on tongue-clicking in the Chinese Language
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 72
Page 311-316
published_at 2023-01-31
Title
中国語における舌打ち音に関する再検討
A rediscussion on tongue-clicking in the Chinese Language
Abstract
中国語においては、舌打ち音の研究はいくつか見られる。しかし、話し言葉を対象とした研究はまだ十分ではない。本稿では、中国語のインタビュー会話を対象とし、舌打ち音の統語的制約及び談話的機能について考察した。その結果、以下のことが明らかになった。
a.舌打ち音は文頭、文中に現れているが、文末に現れていない。
b. 舌打ち音は、聞き手に注意を促し、前に出たトピックの内容をリアルに話し始めるマーカーになっている。
これらの点は、日本語出雲方言の感動詞類「け(ー)」と類似していることから、言語普遍的な性質であるかもしれないということが予測される。また、舌打ち音は、従来の日本語の感動詞類とは音声の面で大きく異なるが、これらの性質の共通性から、感動詞類の定義を再検討する必要があることが示唆される。
a.舌打ち音は文頭、文中に現れているが、文末に現れていない。
b. 舌打ち音は、聞き手に注意を促し、前に出たトピックの内容をリアルに話し始めるマーカーになっている。
これらの点は、日本語出雲方言の感動詞類「け(ー)」と類似していることから、言語普遍的な性質であるかもしれないということが予測される。また、舌打ち音は、従来の日本語の感動詞類とは音声の面で大きく異なるが、これらの性質の共通性から、感動詞類の定義を再検討する必要があることが示唆される。
Creators
Liu Chuanxia
Source Identifiers
[PISSN] 2433-3670
[NCID] AA12810513
Languages
jpn
Resource Type
departmental bulletin paper
Publishers
Faculty of Education, Yamaguchi University
Date Issued
2023-01-31
File Version
Version of Record
Access Rights
open access