Stylistic effects of conversion in the novels of Jane Austen
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73
Page 325-332
published_at 2024-01-31
Title
Jane Austenの小説にみる品詞転換の文体的効果
Stylistic effects of conversion in the novels of Jane Austen
Abstract
品詞をどう特定するかは議論のあるところである。基本的な文法を学ぶ際、この単語は名詞、これは動詞と、単語に貼り付けられた特徴のように教えられるし、そうした品詞分類は言語現象を理解するには有効である。しかし、実は、品詞を決定する基準は必ずしも明白ではない。辞書での記述も一つの語に複数の品詞が示されていることは多い。英語の歴史的背景からいえば、形態的特徴、統語的特徴いずれからも捉えることができ、複雑である。ただ、実際の使用においては、言語使用者は、英語の歴史とは関係なく、自分の知識の範囲で自分の知っている語彙を駆使するのである。その点で、品詞転換という現象は、言語使用者の創造的な活動という捉え方もできる。本稿は、主に共時的観点から、小説の言語にみられる品詞転換の現象を記述し、それがどのような文体的効果をもたらすかを明らかにする。一語レベルにとどまらず、句や節が文中で果たす役割も含めて分析を試みるものである。
Source Identifiers
[PISSN] 2433-3670
[NCID] AA12810513
Languages
jpn
Resource Type
departmental bulletin paper
Publishers
Faculty of Education, Yamaguchi University
Date Issued
2024-01-31
File Version
Version of Record
Access Rights
open access
Funding Refs
Japan Society for the Promotion of Science
[crossref_funder]https://doi.org/10.13039/501100001691
Award
18-19世紀の英国小説の語彙と文体:社会における人の認知と言語変化の観点から
19K00419