On the new word formation in terms of verbal behavior : Using a Deliberation
        Journal of East Asian studies Volume 15
        Page 51-70
        
    published_at 2017-03
            Title
        
        言語行動から見る新語形成プロセスについて : 熟議を利用して
        On the new word formation in terms of verbal behavior : Using a Deliberation
        
    
                
                    Creators
                
                    Kurosaki Takashi
                
                
            
    
        
            Source Identifiers
        
    
    
            Creator Keywords
        
            言語行動
            新語
            語形成プロセス
            談話
            談話単位
    本稿の目的は,新語が形成される際に,どのような手順を踏んで,どのように決定しているのかといった問題を解明することにある。本稿では,「新語が形成される場として「熟議」空間が存在し,その中で複数の参加者の熟議を通して新語が作り出されていく」というように新語形成プロセスを設定した。そして,参加者の言語行動を観察することによって,新語形成のダイナミズムを観察できるようになると考えた。その結果,次のような新たな知見が明らかになった。①「表態」と「新語形成フェーズ」という談話単位を新たに設定することによって,新語形成談話の展開を把握した。② 新語形成フェーズは、「認知」「枠組み」「提案」「審議」「脱線」の5つに分類することができ,これらを行き来して新語の形成・決定を行っている。③ 新語形成談話は認知から始まり,その後枠組みへと繋がる。このプロセスを経て提案へと繋がる。④ 認知は新語の経験に関わる言語行動と,枠組みは新語の語形や語種,読みに関わる言語行動と,提案は既出の情報を総括する言語行動と,審議は新語の是非を問う言語行動との結びつきがそれぞれ強い。⑤ 「新語を形成するまでの過程に関する議論」と「形成された新語に関する議論」の切り替わりの際,沈黙などの停滞の言語行動がきっかけとして現れる。
        
        
            Languages
        
            jpn
    
    
        
            Resource Type
        
        journal article
    
    
        
            Publishers
        
            山口大学大学院東アジア研究科
    
    
        
            Date Issued
        
        2017-03
    
    
        
            File Version
        
        Version of Record
    
    
        
            Access Rights
        
        open access
    
    
            Relations
        
            
                
                
                [ISSN]1347-9415
            
            
                
                
                [NCID]AA11831154
            
    
