Narukawa Hitomi
Affiliate Master
Yamaguchi University
Die Idee iber die Interpretation Mozarts Klavierwerke : uber die Interpretation der Klaviersonate D - dur k. 576, ersten Satz
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 43
Page 353-366
published_at 1993-12
Title
モーツァルト・ピアノ作品の演奏法に関する一考察 : ピアノソナタ ニ長調 k..576 第一楽章の演奏解釈をめぐって
Die Idee iber die Interpretation Mozarts Klavierwerke : uber die Interpretation der Klaviersonate D - dur k. 576, ersten Satz
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音楽の演奏の情報は、楽譜によって伝達される。しかし、楽譜に記された記号を、ただ単純な決まりによって音にして行くだけでは、クラシック音楽の場合、本当の意味での良い演奏はできない。時代や作曲家に応じて、その当時の演奏習慣や人々の美意識を研究して、充分な様式感のある演奏をすることが大切であると言われている。本論文は、モーツァルトのピアノ作品の演奏に際しての、留意すべき点を研究し、現代においてより良い演奏を目指すための考察をねらいとしている。演奏は生き物である。その時代を生きる人々が聞いて楽しむ事が、演奏の目的となる。よって、クラシック音楽を演奏する場合、現代的な感覚と、当時(過去)の美意識の二面性が現れる。前者が欠けていると、聴衆は取り残されたような気分を味わうが、一方、後者が欠けていると、人々は本当に感動することはできない。なぜなら、その曲の最も美しい状態は、(作品の完成度が高ければ、)やはり、オリジナルの状態であろうから。この2つのバランスは、とても大切であるように思われる。また一面、演奏は演奏家の自己表現でもあるので、演奏の際のこのバランスヘの留意が、演奏者が、勝手に、自分だけで満足している状態に陥るのを、結果として、防ぐことにつながると思う。本論文は、前半部分では、まず、情報源であるところの楽譜について触れた後、この時代の音楽を生き生きと表現するために最も必要であるところのアーティキュレーションと、楽器の音色感について考察する。後半部分では、実際に、K.576のピアノソナタを題材に取り上げて、演奏法を研究する。
Languages
jpn
Resource Type
departmental bulletin paper
Publishers
山口大学教育学部
Date Issued
1993-12
File Version
Not Applicable (or Unknown)
Access Rights
metadata only access
Relations
[ISSN]0286-0597
[NCID]AN00240238
Schools
教育学部