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Kunitsugu Ichiro

Affiliate Master Yamaguchi University

Crossover-designed study about effect of physical exercise on elderly's mental function

山口医学 Volume 53 Issue 4-5 Page 221-229
published_at 2004-10-31
B030053000405.pdf
[fulltext] 925 KB
Title
高齢者に対する運動介入が精神心理機能に及ぼす効果に関するクロスオーバー研究
Crossover-designed study about effect of physical exercise on elderly's mental function
Creators Kage Haruko
Creators Okuda Masayuki
Creators Nakamura Ippei
Creators Kunitsugu Ichiro
Creators Sugiyama Shinichi
Creators Fujii Akihiro
Creators Matsubara Asako
Creators Tan Nobusuke
Creators Hobara Tatsuya
Source Identifiers
Creator Keywords
高齢者 運動 精神機能 心理機能 クロスオーバーデザイン
介護保険の導入後,介護保険サービスの利用者は年々増加しており,介護状態を予防するための取り組みが新たな課題となっている.介護予防においては身体機能のみならず,精神機能の維持・改善が重要である.本研究ではクロスオーバーデザインにより運動介入を実施することで選択バイアスを除き,運動が精神心理機能に及ぼす効果について調べた.また,健康に関する自己効力感尺度,自己管理スキル尺度を併せて調査し,家庭での運動継続性との関連および精神心理機能との関係について検討した.対象は介護老人福祉施設の介護予防デイサービスに参加している居宅高齢者22名である.1ヶ月に2回,約3ヶ月の運動介入を行い,抑うつ状態(GDS),認知機能(MMSE),日常生活活動(ADL),健康に関する自己効力感尺度,自己管理スキル尺度を評価した.介入前後の比較において,抑うつ状態,認知機能,日常生活活動はいずれも機能に変化がなく,介入先行群の抑うつ状態については改善があった.しかし介入前後と非介入前後の変化率には有意差がなかった.健康に関する自己効力感尺度とADL変化率との間に強い相関を示し,健康の自己管理ができると考えている者はADLを維持・向上できていた.健康に関する自己効力感尺度,自己管理スキル尺度と,精神心理機能(GDS,MMSE)の変化率との間に有意な相関はなかった.今回の運動介入プログラムにおいては,精神心理機能を維持することはできたものの,運動が精神心理機能に及ぼす効果を明らかにすることができなかった.介入頻度,運動強度,家庭での運動継続,対象者の年齢層についてさらに調査が必要である.心理的側面の評価としてはセルフエフィカシーだけでなく,対象者の健康や運動に関する認識と理解,生活背景や自立心なども視野に入れた評価が必要である.
Subjects
医学 ( Other)
Languages jpn
Resource Type journal article
Publishers 山口大学医学会
Date Issued 2004-10-31
Rights
本文データは山口大学医学会の許諾に基づきCiNiiから複製したものである()
File Version Version of Record
Access Rights open access
Relations
[ISSN]0513-1731
[NCID]AN00243156
[isVersionOf] [NAID]http://ci.nii.ac.jp/naid/110002774432/
Schools 医学部