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Takahashi Masahito

Affiliate Master Yamaguchi University

The relationship between the average Faces of handsome boys and women's mating strategies : made from the winners of the Junon Super Boy Contest BEST 30

Journal of cross-cultural studies Volume 17 Page 71-84
published_at 2023-03-31
異文化研究_第17巻-005.pdf
[fulltext] 1.98 MB
Title
美男子平均顔の時代変化と女性の配偶戦略の関連についての一考察: ジュノン・スーパーボーイ・コンテストBEST30通過者を題材として
The relationship between the average Faces of handsome boys and women's mating strategies : made from the winners of the Junon Super Boy Contest BEST 30
Abstract
本研究では、男性顔の時代変化とそのメカニズムを明らかにするために、日本を代表する美男子コンテストである「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のBEST30通過者の顔写真を題材として検討を行った。まず、1988年から2021年までのBEST30通過者を4つの時期ごとに分けて、それぞれの時期の美男子平均顔を作成した。次に、大学生を対象者としたアンケート調査において、ランダムに並び替えた4種類の美男子平均顔について、①印象評価と②恋愛相手・結婚相手としての魅力度を測定した。そしてさらに、美男子平均顔に対する魅力度の違い(選り好み)を説明するための変数として、対象者の③結婚観・子ども観など配偶戦略について尋ねた。
このようなアンケート調査を行った結果、①最新の美男子平均顔ほど、より「穏やか」で「女性的」、「ひ弱」と評価される傾向があり、美男子平均顔の「脱男性化」が主観的印象ではなく、客観的事実であることが確認された。そして、②最も「穏やか」な最新の美男子平均顔に対して、半数以上の女子学生が恋人・結婚相手としての魅力を感じており、その割合は男子学生の予想を大きく上回っていた。さらに、③このような女子学生の選り好みは、結婚相手の経済力を重視しない姿勢や子どもへの従順性の期待、ブレイン・フォグ頻度の低さなどとも関連していた。
これらの知見にもとづけば、美男子平均顔にみられる「脱男性化」の傾向は、女性の選り好みを反映しており、女性の選り好みは、恋愛や結婚、子育てに関する配偶戦略の変化の影響を受けていると考えられる。ただし、先行研究によれば、男性顔の「脱男性化」は、先進諸国に広く見られるだけでなく、人類史全体を通じた一貫した傾向でもあると指摘されている。これらの指摘を前提とするならば、「脱男性化」した男性顔への選り好みは、時代変化を超えた頑健な傾向であり、人類の「自己家畜化」をもたらしている大きな要因の一つとも考えられる。
Creators Takahashi Masahito
Affiliate Master Yamaguchi University
[kakenhi]15501 grid.268397.1
Creators Somekawa Misato
Source Identifiers [PISSN] 1881-9281 [NCID] AA12343112
Languages jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publishers 山口大学人文学部異文化交流研究施設
Date Issued 2023-03-31
File Version Version of Record
Access Rights open access