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Takahashi Masahito

Affiliate Master Yamaguchi University

Loss experience and resilience after the great east Japan earthquake : A secondary analysis on Miyagi health survey of private rental housing 2012

Journal of East Asian studies Volume 15 Page 201-211
published_at 2017-03
D300015000011.pdf
[fulltext] 2.1 MB
Title
東日本大震災における喪失体験とレジリエンス : 平成23年度宮城県民間賃貸借上住宅入居者健康調査にもとづく2次分析
Loss experience and resilience after the great east Japan earthquake : A secondary analysis on Miyagi health survey of private rental housing 2012
Creators Takahashi Masahito
Creators Kanbayashi Hiroshi
Creators Gooswinn Robin
Creators Sun Shaojing
Creators Ben-ezra Menachem
Source Identifiers
巨大災害における喪失体験が、心的外傷後ストレス障害(PTSD)など心の問題を引き起こしやすいことは、よく知られている。しかし他方、喪失体験にもかかわらず、多くの人々が何とか心理的均衡を保ち、日常生活を維持している側面については、これまで関心が向けられてこなかった。G.ボナーノらは、このようなストレス下における心理的バランス機能を「レジリエンス」と呼んで、災害研究における新たな問題提起を行ってきた。本稿では、このボナーノらの「レジリエンス」概念に依拠しながら、東日本大震災がもたらした心理的影響を経験的に明らかにすることを試みる。具体的には、平成23年度宮城県民間賃貸借上住宅入居者健康調査の2次分析にもとづいて、心理的抑うつ得点(K6に影響を与える基本属性や被災体験、生活環境の諸変数の検討を行う。本稿での考察によれば、喪失体験は、地域コミュニティや家族、個人ごとに、様々な意味を帯びて生じ、その後の時間的プロセスも決して一通りではない。しかしながら、被災地の災害文化や被災者を取り巻く社会的ネットワークは、心理的抑うつを予防したり、軽減したりするレジリエンス因子として機能していると考えられる。
Languages jpn
Resource Type journal article
Publishers 山口大学大学院東アジア研究科
Date Issued 2017-03
File Version Version of Record
Access Rights open access
Relations
[ISSN]1347-9415
[NCID]AA11831154