Tsuji Shoji
Affiliate Master
Yamaguchi University
Comparative survey on life and consciousness of East Asian youth : a progress report of the East Asian study's project research
Journal of East Asian studies Volume 5
Page 95-116
published_at 2007-03
Title
東アジアの若者の高齢者意識と社会意識 : 東アジアプロジェクト研究中間報告
Comparative survey on life and consciousness of East Asian youth : a progress report of the East Asian study's project research
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本稿は、平成13年度から開始された山口大学大学院東アジア研究科の東アジアプロジェクト研究の一環で実施してきた、東アジア諸国の大学生に対する一連の意識調査の結果の概要をまとめたものである。近代化・産業化にともなう人口の高齢化現象は東アジア諸国にもみられるようになり、様々な社会問題が現れてきている。高齢者の生活していくコミュニティを再編することで、高齢社会化の問題の一端を解決できないか、東アジアの伝統的な価値観を活かした東アジア的コミュニティを計画していくことが可能か、が研究の主たる目的である。将来の高齢社会の担い手となる若者たちの意識はその可能性を示唆していると考え、日本、中国、台湾、韓国4カ国における大学生の生活と意識に関する調査を実施した。研究費の制約もあって一度にすべての調査はできず、プロジェクト研究の年度ごとに、1カ国ずつ調査を実施してきた。本稿では、まず、産業化の進展の差異を学生たちの生活実態にみられる範囲内で明らかにし、その生活の差異が、学生たちの生き方や働き方、生きがい感や生活満足度と関連していることを明らかにした。特に、生きがい感につながるボランティアへの参加は、中国と韓国の学生に参加意識が高かった。次いで、学生たちの高齢者に対する意識を、老人観・老人差別意識、棄老意識、敬老意識と扶養意識などにおいて比較分析した。特に、中国と韓国の学生には敬老精神が高くみられたことから、近代化にともなって個人主義化していく意識とは別に、東アジアにおいては、高齢者を尊敬する意識を存続しながら社会を再編していく可能性のあることが明らかとなった。
Languages
jpn
Resource Type
journal article
Publishers
山口大学大学院東アジア研究科
Date Issued
2007-03
File Version
Not Applicable (or Unknown)
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metadata only access
Relations
[ISSN]1347-9415
[NCID]AA11831154
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東アジア
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大学院東アジア研究科