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On the religious life of Genza

The philosophical studies of Yamaguchi University Volume 10 Page 1-20
published_at 2001
C070010000001.pdf
[fulltext] 1000 KB
Title
ようこそ・源左 ~妙好人因幡の源左における宗教的生~
On the religious life of Genza
Creators Okamura Yasuo
Source Identifiers
日本仏教史の最周辺に「妙好人」と呼ばれる浄土教の流れを汲む一群の人々がいる。「妙好人」という呼び名は江戸時代末期に編纂された『妙好人伝』以来、一般に流布、定着して来たものである。それは従来の『妙好人伝』研究が明らかにして来たように、「体制順応」「本山崇敬」「法主志向」等の代名詞でもある。ただし、それらの妙好人のなかでも他の妙好人と一線を画する傑出した宗教的生を生きる人々がいる。因幡の源左もその一人である。彼が日本仏教史のなかで果たした役割は決して大きいものとは言えない。しかし、彼において開かれた宗教的生の境涯は極めて純度の高いものと言わざるを得ない。そこには単なる時代的あるいは地域的限定を超えた根源的宗教的生が確認される。日本仏教史はまさにこのような最周辺の人々によって活力を与えられて来たと言える。 拙論では彼の言行録において確認される宗教的生を、一、その発端としての回心と、二、その現われとしての行動と、三、その自覚内容と、四、その最終的覚悟について明らかとする。そこでは浄土教的宗教的生に徹した生の始源から、その生が最終的に落着するところが明らかとなる。
Languages jpn
Resource Type departmental bulletin paper
Publishers 山口大学哲学研究会
Date Issued 2001
File Version Version of Record
Access Rights open access
Relations
[ISSN]0919-357X
[NCID]AN10403441
Schools 教育学部