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重度・重複障害等を有する生徒へのキャリア教育 : 衣服の自己選択によるQOL(生活の質)の向上

山口大学教育学部研究論叢 73 巻 287-303 頁
2024-01-31 発行
教育学部_研究論叢-第73巻_034.pdf
9.34 MB
タイトル
重度・重複障害等を有する生徒へのキャリア教育 : 衣服の自己選択によるQOL(生活の質)の向上
Career education for children with severe and multiple disabilities : improved quality of life through self-selection of clothes
抄録
第1として、重度・重複障害等を有する生徒の衣生活に関する意識調査を行った。その結果、生徒は自分の着る服を自身で選ぶことは少なく、保護者が選んだ服を受動的に着ていることが明らかになった。第2として、生徒の衣生活への関心を高めさせることを目的に、文化祭にてファッションショーを実施した。事後アンケートから、出演した生徒は着装を人に褒められることから自己有用感を高め、また観客となった生徒や保護者、教員には衣服指導への理解が高まったことが示された。第3として、シミュレーションソフトを用いて衣服の色やコーディネートを画面上で生徒が選び、意見を述べ合う学習指導を行ったところ、色彩や組み合わせの知識が豊かになることで、衣服を主体的に選択しようとする意欲が高まった。これらから、生徒の余暇や卒業後の衣生活を念頭に置き、衣服の選び方、着装の知識を指導していくことが生徒のQOL(生活の質)を向上させると推察された。
作成者 山本 礼子
作成者 松田 信夫
所属 山口大学
[kakenhi]15501 grid.268397.1
収録物識別子 [PISSN] 2433-3670 [NCID] AA12810513
言語 日本語
資源タイプ 紀要論文
出版者 山口大学教育学部
発行日 2024-01-31
出版タイプ Version of Record(出版社版。早期公開を含む)
アクセス権 オープンアクセス