An inquiry into the industrial agglomeration and inter-city distance in Japan : an analysis by the competitive and complementary factors
Journal of East Asian studies Volume 4
Page 41-55
published_at 2005-12
Title
産業集積と都市間距離 : 「競合」と「補完」による分析
An inquiry into the industrial agglomeration and inter-city distance in Japan : an analysis by the competitive and complementary factors
Creators
Yamane Kaoru
Source Identifiers
都市集積の形成要因には、内部に起因する内生的要因と外部から受ける外生的要因がある。本稿ではそのうちのの外生的要因に着目し、その中でも他都市からの影響力の強さに焦点をあてる。その強さは通常、他都市の規模が大きいほど強く、距離が近いほど強くなるのであろう。一方、都市集積を構成する諸要素のうち、その先行的・先鋭的な指標となるのは産業集積の規模であろう。そこで、産業ごとに、「規模」と「距離」を明示的な変数として他都市からの影響力について考察し、都市集積の外生的要因について若干のファクトファインディングを提示しようとするものである。その結果、主に以下の点が明らかとなった。・検討したどの産業についても、ある地域の産業集積規模は、他地域との距離及び他地域の産業集積規模と極めて密接な関係を持っている。・情報通信業など大都市的な産業は他都市からの影響力が競合的である度合いが強く、製造業など大都市的でない産業は他都市からの影響力が補完的である度合いが強い。・情報通信業のような大都市的サービス産業では相対的に他地域の産業集積規模より他地域との距離が大きく影響し、逆に製造業など大都市的でない産業だは相対的に他地域との距離よりも他地域の産業集積規模の影響が大きい傾向がある。以上のことから、いくつかのインプリケーションが得られ、さらに、製造業と情報通信業の傾向性が対照的なことから、モノとサービスの違いが今後の地域経済へ影響を与えることを予想させる。
Languages
jpn
Resource Type
journal article
Publishers
山口大学大学院東アジア研究科
Date Issued
2005-12
File Version
Not Applicable (or Unknown)
Access Rights
metadata only access
Relations
[ISSN]1347-9415
[NCID]AA11831154
Schools
大学院東アジア研究科