Bulletin of the Faculty of Agriculture, Yamaguchi University

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Bulletin of the Faculty of Agriculture, Yamaguchi University Volume 23
published_at 1972

Isolation of Japanese B encephalitis Virus from Geckojaponicus

日本脳炎ウイルスのヤモリからの分離
Toda Mitsuyosho
Kanoe Masamitsu
Matsuo Kazuo
Nishino Yukimasa
Sasaki Koji
Sato Akio
Descriptions
アメリカにおいて,WEE,EEE ウイルスの越冬に爬虫類が役割を果していること,またわが国では土井らにより JBE ウイルスの越冬にトカゲやカナヘビが役割を果す可能性のあることが報告された。著者らは越冬の役割を果しうる可能性を検討するのを最終目的として,1969年より1971年にかけ山口市湯田温泉周辺で採集したトカゲ亜目のヤモリ総計645匹(一部カナヘビ,トカゲをふくむ)から JBE ウイルスの分離を試みた。その結果1971年7月20日に採集したものの中から一つの Agent をとりだした。その性状を理化学的に血清学的におよび病理学的に検討した結果 JEV と同定され,ヤモリより JEV を分離した。(昭和47年6月26日受理)