山口医学

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山口医学 Volume 53 Issue 6
published_at 2004-12-31

A case of intra-abdominal abscess due to fish bone penetration diagnosed by abdominal CT

術前診断された魚骨穿通による腹腔内膿瘍の1例
Kuga Takayuki
Matsuoka Takahisa
Kobayashi Tetsuro
Nakayama Tomita
Fujii Yasuhiro
Suda Hiroki
fulltext
692 KB
B030053000609.pdf
Descriptions
術前診断された魚骨穿通による腹腔内膿瘍を経験した.症例は38歳男性.下腹部痛をきたし,近医より当院を紹介受診した.腹部腫瘤を認めCTおよびMRI検査で魚骨を含む腹腔内膿瘍と診断され手術を行われた.術中魚骨による大網に囲まれた膿瘍を認めた.穿通部はS状結腸であった.魚骨除去,大網膿瘍切除およびドレナージ術を行った.術後経過良好で術後21日目に軽快退院した.魚骨による消化管穿通による腹腔内膿瘍は比較的まれであり,その術前診断は困難であるが,CTスキャンは有用であった.
Creator Keywords
腹腔内膿瘍
魚骨
CT診断
Rights
本文データは山口大学医学会の許諾に基づきCiNiiから複製したものである