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Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 155 - 167
published_at 2024-01-31
本論は、日本近代文学館に所蔵されている「武田泰淳コレクション」における未発表の草稿類資料「原稿 天命」(資料番号 T0056535)などを考察対象として取り上げ、草稿と初出本文との異同を検討することで、「聖王」「悪王」像が明確化され、美姫たちが格上げされ、「幸福な重耳」と「天命」が削除されたというテキストの生成過程を明らかにした。生成過程を踏まえ、改稿の時代背景から武田の「気持」を理解し、具体的に武田が「悠久なものがなぜほしかったか」、即ち本小説における「悠久のもの」(中国古典)の「現代」的意義を検討した。本小説において「悠久のもの」の「現代」的意義は、動乱の1960年代に面して、武田が「現実のきびしさを考える場合に」、「悠久のもの」から「よりどころとなり得るもの」である「徳」あるいは「王者(徳の高い人)」を追究し、「武力と悪知恵ではなくて、徳によっておさめられる静かな国」を強調し、中国古典を通して「現代」の難題を問い直したことであると思われる。
Creators : Son Shin | Yoshimura Makoto Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-16 17:55:14
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 23 - 26
published_at 2024-01-31
本研究では“あがり”を軽減する要因として練習量を調整要因として,さらに,楽観主義傾向と悲観主義傾向に着目し,これらの要因が“あがり”意識と課題遂行に与える影響について検討した。その結果,練習量が多い条件では少ない条件と比較して課題遂行における失敗数が少なかったものの“あがり”意識に変化はみられなかった。練習量と楽観主義,また練習量と悲観主義の分散分析の結果,優位な差はみられなかった。また練習量が多いことにより楽観主義と“あがり”意識を構成する因子の1つである責任感に負の相関がみられた。以上より,楽観主義傾向の者には量の多い練習が“あがり”意識の軽減効果を持つ可能性があることが示された。
Creators : Kato Wakana | Ono Fuminori Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-15 15:59:44
Yamaguchi journal of economics, business administrations & laws Volume 72 Issue 4-5 pp. 345 - 362
published_at 2024-01-31
Online education has strongly developed during the COVID-19 pandemic. While public schools in Japan were off to a slow start, China became a pioneer in online education under the policy of "classes stop but learning continues." On the other hand, this drastic educational reform was painful, although the situation was better than in Japan. In this paper, we present both relevant literature and local examples in order to consider from various perspectives.
Creators : Asamizu Munehiko | Mai Jiarui | Zhou Xiaofei Publishers : The Economic Society of Yamaguchi University Updated At : 2024-04-11 15:38:42
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 2
published_at 2024-01-31
Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2024-02-01 09:24:23
Yamaguchi journal of economics, business administrations & laws Volume 72 Issue 4-5
published_at 2024-01-31
Publishers : The Economic Society of Yamaguchi University Updated At : 2024-04-01 15:15:43
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 91 - 100
published_at 2024-01-31
現在、様々な機械学習手法が考案され、比較的簡単に使うことができるようになっている。前回の研究[1]では、手の動作識別やそれを利用したカーソルの動きについて、深層学習を用いて学習回数が少なく高精度に識別する手法を用いたが、本研究ではその他の機械学習手法ではどうなのかを調査する。一つ一つ機械学習の手法を試していくのは、時間がかかるため、かなりの部分を自動化し、複数のモデルを比較できるPyCaretというPythonのライブラリを用いて実験を行う。PyCaretは、環境によってインストールに少し時間がかかることもあるが、それ以上に自動化によって受ける恩恵は大きい。PyCaretを使い、性能が高いモデルを探索し、それを使って 3動作識別を行うことで、遅延が少なく正確なカーソル操作を目指す。本手法では動作識別のたびに再学習が必要となるが、比較的シンプルな構成でコストも低いことから、筋電義手への応用に有用ではないかと考えられる。また、今回も前回の研究[1]を引き継ぎ、Arduino Uno R3 やMyoWare筋電センサといった安価で、手軽に実験できる機器を用いる。
Creators : Ito Masataka | Kitamoto Takuya Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-16 09:25:32
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 127 - 133
published_at 2024-01-31
新型コロナウイルス感染拡大防止対策のもとで合唱はリスクの高い活動とされ、2023年5月8日から「5類感染症」に移行したものの、3年以上もマスクを着用し、歌唱を制限された子どもたちを対象に合唱の魅力やあり方に基づいた効果的な合唱教育プログラムの開発は喫緊の課題であろう。筆者らは、2021年度山口大学教育学部附属光学園の研究テーマ:「well-beingにつながる学び」についての共同研究を契機に、音楽や合唱に関するwell-being研究を進めている。本研究においては、Achievement(達成)の項目を加えた合唱におけるwell-being尺度を開発し、大学生の合唱の質を測定した。その結果、仮説的な5因子を抽出することはできなかったが、合唱に関するポジティブで主体的な態度を測定する因子と、合唱によって仲間との関係性を意識したり、仲間からの受容を実感したりするという2因子の構成を見出した。また、媒介分析から、合唱による仲間からの受容を実感することで生活満足を高め、このことが合唱に主体的に取り組む態度を高めるという結論に達した。
Creators : Takahashi Masako | Okibayashi Yohei Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-16 17:22:01
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 175 - 181
published_at 2024-01-31
『美術資料(山口県版)』は山口県で美術を学ぶ子どもたちにとってぜひ受け継いでほしい美術文化を掲載した資料集である。わずか12ページしかない誌面ではあるが、そこには「山口県の伝統と文化を受け継いでほしい」、「山口県にも誇れる美術環境や作品が多くある」、「山口県で学ぶならこのことは知っておいてほしい」という美術科教員としての想いが込められている。しかし、美術科教員にとって教えたいことや伝えたいことが異なる。地域の美術や身のまわりの美術にふれることの大切さについては指導すべき事項として学習指導要領には示されているが、それが具体的に何かは書かれていない。だからこそ、県内の美術科教員が集まり、話し合い、検討し、山口県版のページを作成している。本誌は、今回の編集の記録であり、今後も改訂していくための参考として残したいと考え、記したものである。
Creators : Adachi Naoyuki | Nishimura Yuko Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-19 15:26:40
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 107 - 116
published_at 2024-01-31
「御法」巻では紫の上の死が描かれている。新科目「古典探究」の教科書でも多く採録されている箇所である。高校生を対象とした授業提案も考えたが、本稿では「病」や「死」に関わることが多い看護学校での筆者自身が行った授業を対象に分析考察を行った。今回は、絵画と原文を対照させながら読むことに加えて、補助資料として「平安時代のお葬式事情」(コラム)や俵万智の文章を活用した。「時空を超えて思いを巡らす」時間としての古典の学びによって、現代を相対化する視座を得ることの意味や価値を考察した。また、受講者の「言葉自覚」「言葉の意識的な運用力」「言語化能力」を育成する「場」としての古典の学びの可能性を究明した。受験を目的としない「古典を読む、古典に親しむ」意味とは何なのか。千年も前の物語を読む必要性とは何かを検討することで、小中高大のみならず生涯教育における古典の学びの可能性を追究した。
Creators : Bando Tomoko Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-16 11:56:21
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 255 - 264
published_at 2024-01-31
本稿は、陳軫の「蛇足故事」及び「管与の説」「卞荘子が虎を殺した話」という三つの故事がそれぞれ「戦国故事」においては寓話として機能していることを確認したうえで、陳軫の「管与の説」「卞荘子が虎を殺した話」と同じ「強者同士が闘い合うと、ともに疲弊して第三者の餌食になる」という筋立てをもつ寓話や比喩の使用例が説客の弁論中に複数見られることなどから、説客が用いたこれらの秀逸な比喩表現には、合従・連衡の外交戦略をめぐる弁論が盛んに行われた戦国中期の時代性の刻印が認められることを述べる。さらに、戦国中期の説客の「揣摩」の術(君主の本心を推し当てながら、君主を奮起させる弁論術)の核心は名声と実利の両面を同時に満足する計略を提案するところにあり、弁論中での比喩表現の使用は君主が計略を聞いて納得するための下地を作る意味があったことを述べる。最後に、以上の考察にもとづいて、故事成語の由来と意味を研究する際の留意点を述べる。
Creators : Nambu Hidehiko Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-19 17:20:50
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 249 - 254
published_at 2024-01-31
本研究の目的は、書字に困難を抱える特別支援学校小学部に在籍する児童を対象に、書字の代替としてフリック入力の指導を行い、その効果を検討することであった。対象児は、特別支援学校小学部に在籍する知的障害を伴う広汎性発達障害のある5年生児童1名であった。個別学習の時間に、ポケットモンスターの名前や特徴について説明する図鑑を手書きで作成する課題とタブレット端末を用いてフリック入力で作成する課題を設定し、指導を行った。その結果、フリック入力により文字数と漢字の字数が手書きに比べて増加した。また、予測変換の使用回数も増えていった。さらに、対象児に対するインタビュー調査から、対象児にとってフリック入力は負担が少なく、書字の代替手段として妥当な方法であったことが示された。
Creators : Tomiyama Mei | Yoshida Nanako | Miyaki Hideo Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-19 17:13:05
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 1 - 4
published_at 2024-01-31
電解質を水に溶解する際、体積の加成性は破綻し、その体積変化の程度は電解質の種類によって異なる。これは主にイオンの大きさと電荷の違いにより、水和構造に違いが生じることによる。学校でも実施可能な簡単な実験によって電解質の溶解における体積変化の非加成性を確認できれば、水分子がイオンに結合して形成される水和イオンの構造や水分子の集まり方などを原子レベルで推論することが可能と考える。そこで、電解質を水に溶解させたときの体積変化を定量的に測定できる簡便な実験を考案し、いくつかの電解質を用いて実験を行った。その結果、電解質の違いによるわずかな体積変化の違いも定量的に測定することができた。それらの実験結果を用いて計算した各イオンのみかけの部分モル体積も、これまで報告されてきた値と調和的な結果を得た。
Creators : Waizumi Kenji | Kita Kazuki Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-15 14:18:54
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 117 - 125
published_at 2024-01-31
本研究の目的は、小学校生活科の単元の中で地域に暮らす外国人住民との異文化間交流を取り入れた授業実践を行い、その教育的効果を検証することであった。交流前後にアンケート調査を実施し、外国人に対するイメージや好感度、交流意欲がどのように変化したかをテキストマイニングと対応のあるt検定により分析した。その結果、直接の交流を通して、児童の外国人に対するステレオタイプが払拭され、外国人や生活文化の多様性や人となりなどについて多くの気づきがあったことが伺えた。また、外国人に対する好感度や交流意欲が有意に高まっていることがわかった。このことから、本単元の「地域の人々や場所に親しみや愛着をもつことができるようにする」というねらいについてもある程度達成できたものと考える。
Creators : Nishio Koichiro | Tateishi Ikuha | Imai Sarara | Yamamoto Token Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-16 16:59:52
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 2 pp. 85 - 89
published_at 2024-01-31
Creators : 阿部 翔太 Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2024-02-01 10:51:30
Yamaguchi journal of economics, business administrations & laws Volume 72 Issue 4-5 pp. 281 - 306
published_at 2024-01-31
In IS-LM model, it seems difficult to intuitively understand the concept of money market. Therefore, in this paper we present a simple economic model that explains the determination of loan interest rates, deposit interest rates, and government bond yields without using the concept of a money market.
Creators : Umada Tetsuji Publishers : The Economic Society of Yamaguchi University Updated At : 2024-04-01 15:25:41
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 305 - 313
published_at 2024-01-31
Creators : Horike Yoshitsugu Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-20 09:50:17
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73
published_at 2024-01-31
Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-15 14:08:58
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 101 - 106
published_at 2024-01-31
オンライン学習が急速に普及する中、ビデオ教材は教育分野において重要なツールとなっている。しかし、ビデオ制作には時間とコストがかかり、高品質なコンテンツを作成・更新することが難しいという課題が存在する。本論文は、これらの課題に焦点を当て、新しいアプローチを提案する。本論文ではHTML5を活用した新しい教材作成システムを紹介し、その特徴を解説する。この教材システムはスライドショー形式を採用し、静止画、解説、音声合成を組み合わせることにより。教材の修正を容易にしている。またブラウザ上で動作するので、さまざまなデバイスからアクセス可能である。これにより、ビデオ教材の制作・提供における効率性と柔軟性の向上が期待できる。本論文のシステムは、オンライン学習の未来に向けた教育技術の発展に貢献し、教育分野の変革に寄与する新たなアプローチを提供することを目指している。
Creators : Kitamoto Takuya Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-16 09:32:27
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 2 pp. 25 - 52
published_at 2024-01-31
Creators : 藤城 孝輔 Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2024-02-01 10:02:42
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 2 pp. 53 - 64
published_at 2024-01-31
Creators : Yamane Yumie Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2024-02-01 10:19:43
村上春樹とアダプテーション研究 Volume 2 pp. 77 - 80
published_at 2024-01-31
Creators : Yamane Yumie Publishers : 村上春樹とアダプテーション研究会 Updated At : 2024-02-01 10:37:35
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 135 - 144
published_at 2024-01-31
本稿の目的は,長崎県対馬・壱岐の4方言を対象とし,そこに起こるテ形音韻現象を記述することにある。さらに,対馬の佐護方言で発見された新たな「方言タイプPA#2」があり得る方言タイプであるかどうかについて検証していく。まず,対馬の佐護方言においては,新たな方言タイプのほかに,方言タイプTGが見られている。また,対馬の豆酘方言では方言タイプPAが観察される。同じ対馬に,同じPA系が分布していることは,「方言タイプPA#2」を仮定できる証拠になる可能性が高い。また,地理的分布の考察からも,壱岐方言をはじめ,近隣に類似の方言タイプが分布することから,その仮説がさらに支持できることになる。「方言タイプPA#2」の発見は,従来から仮定されている方言タイプPAにもさらなるバリエーションがあることを示すものである。今後,テ形音韻現象のより詳細な分類が求められる。
Creators : 有元 光彦 Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-16 17:31:41
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 349 - 358
published_at 2024-01-31
「Well-beingにつながる学び」を意識して実施された小・中学校の社会科の授業を授業者・研究者で相互に考察した結果、社会科で蓄積されてゆく「思考・判断」の内実が明らかになってきた。それは、「個別的部分的」なことと「一般的全体的」なことを相互に関係付け、前者から後者への一方通行にならず、一般化への動きに抗して個別の固有性をとらえてゆく思考、「時間軸」を立て、社会の動きを長期的・短期的と多層的にとらえてゆく思考、社会の動きに対して「決定論」「人為論」の両極に寄らず、「可能論」の視座でとらえてゆく思考、の3点である。この3点は今日の社会科授業やカリキュラムのあり方に大きな意味をもち、この観点からの授業やカリキュラムが開発されてゆく必要がある。
Creators : Yoshikawa Yukio | Chijimatsu Tetsuhiro | Yoshioka Tomoko | Ikeda Kanta Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-20 10:49:25
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 145 - 153
published_at 2024-01-31
日本語の自然会話においては様々な反復現象が見られるが,中でもある話者の発話末尾文にある要素が次の話者の発話冒頭文に現れているような反復現象が観察される。本稿では,そのような会話における反復を「話者間反復」と呼ぶ。従来の研究では,話者間反復は「形態的な制約」「統語的な制約」「談話的な制約」によって,いくつかの候補から,最も多くの制約が満たされている要素が選ばれて起こることが分かった。しかし,それら3つ制約のうちどれが優位であるのかに関しては,未解明である。本稿では,話者間反復における制約の優位性について考察する。その結果,「形態的な制約の優位性が相対的に高い」ということを仮定する。
Creators : Chang Yanli | 有元 光彦 Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-16 17:49:02
Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University Volume 73 pp. 381 - 388
published_at 2024-01-31
本稿は、低学年「生活」教科書をもとに、台湾における環境教育カリキュラムの構造を明らかにしようとしたものである。環境問題は、一国にとざされたものではなく、地球的課題としてどのように向き合うのかという「グローバル教育」の地平線にたって実践的可能性を模索しなければならない。しかしながら、小学校低学年の場合、冒頭からグローバルな空間認識のもとで実践を展開させていくことは難しい。ここで有効となり得るのが国際的な比較研究であり、台湾は日本と同じく低学年に「生活」があることから、「生活」教科書にあるプラスチックごみの削減を題材とした単元を取りあげ分析することで、比較カリキュラム論として国際的な参照軸から実践的可能性の展望を見出すことができる。
Creators : Yamashita Daiki | Shojima Akiko Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University Updated At : 2024-02-20 11:36:08