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Memoirs of the faculty of engineering, Yamaguchi university Volume 72 Issue 2 pp. 11 - 20
published_at 2022-03
In recent years, the Japanese government has been encouraging the nationwide promotion of digital transformation initiatives. In Japan, however, many software-based ICT companies are concentrated in urban areas. In this study, we clarify how this fact affects the economic effects of digital investment made by local governments. Although this kind of analysis generally requires interregional input-output tables, only a few local governments have prepared and published them. In contrast, this study proposes a simple method that uses the intra-regional input-output tables published by all prefectures and the national input-output tables published by the Ministry of Internal Affairs and Communications. As a result, it was found that in the case of local governments with insufficient ICT industrial base, a considerable amount of the economic ripple effect derived from digital investment leaks out of the region. The results also indicate that the digital investment by local governments with insufficient ICT industrial base induces the leakage of employment effects, and might lead to a declining population.
Creators : Ishino Yoko | Nakamura Hideto Publishers : 山口大学工学部 Updated At : 2022-02-24 15:14:50
Journal of higher education Volume 19 pp. 54 - 61
published_at 2022-03
本稿は, 英語で研究活動を行う理系大学院留学生を対象とした「生活日本語」の授業の実践にもとづき, 入門レベルにおいて, タスクを取り入れ, 課題遂行を重視した授業テザインを検討するものである。実践にあたっては, 日本語教育における動向や関連する教育実践を概観し, 理系大学院留学生の日本語教育に対するニーズや, 日本語学習を継続する際の問題点を整理した。本実践の結果, (1)課題遂行を重視する授業デザインになじめない学習者がいた, (2)学習者が, タスクを導入した授業についてどのように捉えていたか, タスクの達成度をどのように考えていたかを明らかにするために, 学習者による評価を実施する必要がある, (3)日本語プログラム全体における本授業の位置づけや, 他のコースとの接続を検討する必要がある, といった課題が明らかになった。
Creators : Miyanaga Aiko | Kawasaki Chiemi Publishers : 山口大学教育・学生支援機構 Updated At : 2022-05-19 11:48:49
Journal of higher education Volume 19 pp. 1 - 9
published_at 2022-03
現在, 通信制課程の高校および生徒は増加傾向にある。1990年代以降, 通信制課程においては, 既存の高校教育の教育システムや教育方針を変える新しい教育の模索が行われている。通信制課程の実態を把握することは, 入学者受け入れを見直す上において重要と考え, 全日制課程との比較から通信制課程の進路選択を把握した。結果, 通信制課程の生徒は, 他者との比較の中で生じる能力アイデンティティの揺らぎや自己意識が高校卒業後の進路希望に影響せず, 大人の勧め等の影響を受けながら「高等学校卒業」という目的に向けて自分が選択した学びを進めているようすが明らかになった。
Creators : Hayashi Hiroko Publishers : 山口大学教育・学生支援機構 Updated At : 2022-05-19 10:08:07
Journal of higher education Volume 19 pp. 42 - 49
published_at 2022-03
障害等のある学生へ情報保障の方法として音声認識技術の活用が進んでいるが, より有効に活用するためには認識率の担保や運用方法の工夫が必要となる。本稿では, 音声認識技術と補聴システムとを組み合わせた情報保障の質の向上のために, 端末や機器の使用方法を工夫する余地がどの程度あり得るのかについて, 実証実験結果をもとに分析する。実証実験からは, 同じ動画教材でも音量の調節や, 機材の組み合わせにより認識率に差異があることが明らかとなった。一方で, 動画教材の音源の鮮明度等によっては, 技術や機器の使用方法による認識率に大きな開きは見られなかった。このことから, 情報保障機材等の工夫がある程度有効であるものの, 発話や教材作成時の雑音への配慮が必要であると言える。
Creators : Okada Nahoko | Morioka Ryuji | Fujimoto Natsumi | Minagawa Reina | Kawaguchi Mana | Tamura Reika | Akao Yuka | Kawai Ayumi | Nogami Akari | Asada Marie | Kondo Wakana | Ezaki Satsuki | Masuda Yuki | Suto Kunihiko Publishers : 山口大学教育・学生支援機構 Updated At : 2022-05-19 10:55:48
Journal of higher education Volume 19 pp. 50 - 53
published_at 2022-03
本研究は新型コロナウイルス影響下の2020年及び2021年に本学F学部に入学した学生163名を対象に, 入学当初である4~7月の歩数を調査した。歩数は各自が所有するスマートフォンに保存されている数値とした。本学の2020年4~7月の授業形態はオンライン授業, 2021年4~7月は対面授業が主であった。調査の結果, 2020年入学生の歩数(2811±1418歩)は2021年入学生(4346±1305歩)より有意に少なかった。また両年共に男性の方が女性より歩数が多く, 月別では4月の歩数が多かった。いずれの年も大学生の至適活動量を大きく下回っていた。以上から新型コロナウイルスによる活動自粛及び授業形態は新入生の歩数に影響を与えていた。
Creators : Ueda Masumi Publishers : 山口大学教育・学生支援機構 Updated At : 2022-05-19 11:18:04
Journal of higher education Volume 19 pp. 80 - 87
published_at 2022-03
大学での教育は正課外活動も含めて学士力の育成や人格形成(社会性の醸成)を行っていくべきである。ただ, どのような正課外活動であっても実行するには必ずお金がかかると考えたほうよく, 学生は様々な機関の活動資金支援制度に申請して助成を受けることもあるだろう。本稿はそうした活動資金支援の申請書の作成ポイントについて, 申請書の骨子の作成, ポンチ絵の紹介と必要性および作成ポイント, 必要経費欄のまとめ方, 構成員状況提示の意味や意義, 申請書として作成するときや提出に関する注意事項, というまとめ方でエッセイ的に記したものである。
Creators : Tsuji Tamon Publishers : 山口大学教育・学生支援機構 Updated At : 2022-05-19 13:24:33
Journal of higher education Volume 19 pp. 67 - 69
published_at 2022-03
この度, 第51回中国四国大学保健管理研究集会を, 同研究集会当番校として, 本学で8年振りに開催した。昨年の第50回研究集会に続きコロナ禍での開催となり, 医学部附属病院オーディトリアムを配信会場としてのハイブリッド開催という形式で行った。多くの方々の参加・協力を得て, 無事開催することができたので報告する。
Creators : Okuya Shigeru Publishers : 山口大学教育・学生支援機構 Updated At : 2022-05-19 13:12:59
Journal of higher education Volume 19 pp. 70 - 79
published_at 2022-03
マーチン・トロウ氏による「高等教育システムの段階」, いわゆるトロウモデルにおいて日本の高等教育機関は2004年以降「ユニバーサル・アクセス型」に移行している。結果, 文部科学省も示すように高等教育機関において正課外活動の充実が必要不可欠なものとなってきた。正課外活動を実施していく上で資金は必ず必要であり, それを得るための申請を行う機会も学生にとって少なくない。本稿は, 着想のきっかけ, 着想の価値や位置づけ, そしてプロジェクトのおもしろさについて, エッセイ的に記したものである。
Creators : Tsuji Tamon Publishers : 山口大学教育・学生支援機構 Updated At : 2022-05-19 13:21:26
Journal of higher education Volume 19 pp. 25 - 35
published_at 2022-03
山口大学留学生センターでは, 学部1年生対象の教養コア系列キャリア教育分野科目「知の広場」において「海外留学」に関する講義を行っており, 2021年度は1000名以上が受講した。受講後に学生が作成したコメントをKH Coderで分析し, コロナ禍における学部1年生の海外留学への意識を探った。その結果, 先行研究で留学の阻害要因と指摘されている費用・留年・語学力といった項目について講義で情報を得, さらに海外留学経験者の体験談にふれることで留学の希望を明確にする例や, 留学はしないが国内の身近な環境での国際交流や新たな経験に言及する例など, 1 年生の段階で留学に関する情報提供を行うことの有用性が示唆された。
Creators : Kawasaki Chiemi | Miyanaga Aiko Publishers : 山口大学教育・学生支援機構 Updated At : 2022-05-19 10:26:32
Bulletin of Yamaguchi Science Research Center Volume 2 pp. 1 - 9
published_at 2022-03-01
農産物の多くは、その時代にあった新しい品種に置き換えられ栽培が行われてきた。その一つにカンキツがあり、現在、国内で最も栽培されているカンキツ品種はウンシュウであるが、明治初期にはミカン(蜜柑)、コウジ(柑子)に次いでクネンボ(九年母)が多く、クネンボの生産額は山口県が全国一であった。しかし、今ではクネンボ(Citrus nobilis varkunep)の名前を知る人もほとんどいない幻のミカンとなり、県内でクネンボの樹があるのかさえ分かっていない。このカンキツは、江戸から明治期の食文化を考える上で重要な農産物でもあり、当時の長州と英国との異文化交流などを知ることができる貴重な食材の一つなっている。クネンボを地域の資源として現代に復元させるために、県内の品種不明のカンキツからクネンボのスクリーニングを行った。天保期の長州藩の地誌『防長風土注進案』に記載されたカンキツの地理情報や史料、気象条件などからクネンボの探索地域を3 か所に絞り込み、次いでDNAマーカーであるCAPS(Cleaved Amplified PolymeraseSequence)を用いて農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)で保存されているクネンボ(NIAS Genebank, JP 117387)と県内に自生している品種不明カンキツのゲノムDNA の多型を比較することでクネンボの探索を行った。品種同定のために既存のカンキツ112 種を識別できる7 種のCAPS からなる最少マーカーセットを選抜し、次いでアレルの組合せが多様な交雑種からでもクネンボを識別させるために5CAPS を加えたマーカーセットを使用した。しかしながら、採取したすべてのサンプルにおいてクネンボを見出すことはできなかった。特に萩地域では、品種不明のカンキツの多くが小型のナツダイダイであり、長州藩家臣の屋敷跡地や植栽図で200 年以内に確実にクネンボが植えられていた園庭であっても、クネンボを見出すことはできなかった。一方、宗像大社の祭事で用いられてきたクネンボは、農研機構と同じ遺伝子型を示した。これらの結果は、ゲノムサイエンスにより、今まで曖昧であった地域の農産物などの品種を特定すると共に、かつてはその地域を代表する農産物でありながら現在では入手困難な農産物であっても、DNA 多型を調べることで「埋もれた地域資源」を掘り起こし、復活させることができることを示唆していた。
Creators : Shibata Masaru | Higuchi Naoki | Motomizu Arito | Okazaki Yoshio | Nishioka Mari | Goto Yoshiko Publishers : 山口大学山口学研究センター Updated At : 2023-07-21 17:23:51
Bulletin of Yamaguchi Science Research Center Volume 2 pp. 17 - 20
published_at 2022-03-01
本稿は山口大学研究推進体「人と移動研究推進体」、及び、山口大学山口学研究プロジェクト「山口県におけるハワイ移民のビックデータ解析と新規事業の創出」が、英語作家ジャック・ロンドン(Jack London)研究における謎を解明したことの報告である。 ロンドンは以下の3点から日本との関わりが深い作家である。(1)日本についての作品や記事を発表している。(2)日本関連の作品を発表したラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn, 小泉八雲)に関心を持ち、ロンドンの創作活動にその影響が伺える。(3)多くの日本人労働者を雇っていた。上記(2)はこれまでほとんど研究されていない。また、(3)は研究されてきたが、日本人労働者の中でロンドンと最も深く親交した中田由松については全く解明されていない。 上記2種研究プロジェクトにおいて、論者は山口県大島郡周防大島町沖家室島の機関誌『かむろ』の文学・文化表象について研究を進め、その過程で中田由松についての情報を入手した。この発見はロンドン作品における異文化表象の研究に、新たな知見をもたらすものである。さらに、これまで十分に考察されてこなかった、ロンドン作品の異文化表象における、ロンドンのハーン作品受容の影響を考察する上で、有効な視座となりうる。これらの点において、この発見は今後のロンドン作品研究に新たな展開をもたらすことが期待される。 また、『かむろ』の研究はこれまで(山口大学においては)十分になされてこなかった。さらに、散見するこれまでの『かむろ』研究では、『かむろ』を主に歴史・社会的資料として取り扱ってきた。今回の発見は『かむろ』が文化・文学的資源でもあることを示すものであると同時に、山口大学が山口の歴史・文化的資源に積極的に取り組んでいることを示すものでもある。
Creators : Fujiwara Mami Publishers : 山口大学山口学研究センター Updated At : 2023-07-24 11:07:17
Journal of East Asian studies Volume 20 pp. 53 - 66
published_at 2022-03-01
林京子の「黄砂」は一九七七年七月に雑誌『群像』に掲載された小説であり、一九三七年の上海租界での出来事を少女時代の「私」の目で描いたものである。この小説は原爆体験にはほとんど触れず、戦前の上海における少女の「私」と日本人娼婦お清さんの出会いと別れを描いた作品であるにもかかわらず、原爆小説集『ギヤマン ビードロ』に収録された。なぜ本作品が原爆小説集に入れられたのか、その理由について、林京子自身は、この「連作のなかに『黄砂』を持ち込んだのは、上海時代と八月九日以降の人生と生命、また私の底流にある戦争と時代を呼応させ、一つの環に結びたかったからです。それは、陽であったはずの上海時代も、負に転化する色濃い陰を持っているからです」と述べている。「色濃い陰」とは直接的にはお清さんの悲惨な運命を指しているのだが、お清さんにはさらに積極的な意義がある。「私」は作品冒頭において、お清さんとの出会いは「私の思考の原図ともいうべき出来ごと」であったと語っている。つまり、「私」における上海での幼時体験と長崎での被爆体験が「一つの環に結び」つけられるには、お清さんの存在が不可欠だったのである。本稿では、人間に対するお清さんの独自な見方が、「私」にどのような影響を与えたのかを通じて「黄砂」におけるお清さんの意味を追求し、作品の意義を明らかにしたい。
Creators : Lu Anran Publishers : The graduate school of east asian studies, Yamaguchi university Updated At : 2022-03-10 10:34:39
山口国文 Volume 45 pp. 89 - 90
published_at 2022-03-01
Creators : Ozaki Chika Publishers : 山口大学人文学部国語国文学会 Updated At : 2022-04-15 15:23:22
Journal of East Asian studies Volume 20 pp. 121 - 128
published_at 2022-03-01
Publishers : The graduate school of east asian studies, Yamaguchi university Updated At : 2022-03-10 11:01:52
山口国文 Volume 45 pp. 88 - 73
published_at 2022-03-01
Creators : Hayashi Shinichi Publishers : 山口大学人文学部国語国文学会 Updated At : 2022-04-15 15:14:13
Bulletin of Yamaguchi Science Research Center Volume 2 pp. 21 - 47
published_at 2022-03-01
山口の自然は、約46億年の地球の歴史の産物であり、地球の記憶を蓄積している。自然を眺めるだけの存在から、その記憶をひもとき、未来へ役立てる存在へとする活動に、ジオパークがある。ジオパークはユネスコの正式プログラムであり、地球の遺産を学び、守り、活用する活動である。山口県には2つのジオパークがあり、地質遺産を活用し、教育・保全を実施しながら、持続可能な開発を模索している。この2つのジオパークを中心に、山口県の自然について地球の記憶をひもとき、地球目線で自然を学び、楽しむ意義について考察した。
Creators : Wakita Koji Publishers : 山口大学山口学研究センター Updated At : 2023-07-24 11:58:06
Bulletin of Yamaguchi Science Research Center Volume 2 pp. 10 - 16
published_at 2022-03-01
2019 年からスタートした山口学研究プロジェクト「SDGs によるスポーツ観光資源の開発」をベースとして、2020 年に応募した観光庁の中核人材育成事業「SDGs による山口県のスポーツ観光講座」が採択され、山口大学で講座を開講した。講座は山口県内の自然資源やスポーツ資源を活用して、アフターコロナでの観光およびスポーツの推進を目指す人材を育成するものである。ここでは、2年間の観光庁講座とスタッフで編成したユニットチームで実施した「ユニバーサルツーリズムと車いす」の実践報告も交え報告する。
Creators : Nishio Tatsuru | Hashimoto Funa | Kidera Kodai | Naruo Yuki Publishers : 山口大学山口学研究センター Updated At : 2023-07-24 10:17:21
Bulletin of Yamaguchi Science Research Center Volume 2
published_at 2022-03-01
Publishers : 山口大学山口学研究センター Updated At : 2023-07-21 16:10:21
IEICE transactions on electronics Volume E105.C Issue 3 pp. 110 - 117
published_at 2022-03-01
To realize a stable and efficient wireless power transfer (WPT) system that can be used in any environment, it is necessary to inspect the influence of environmental interference along the power transmission path of the WPT system. In this paper, attempts have been made to reduce the influence of the medium with a dielectric and conductive loss on the WPT system using spiral resonators for resonator-coupled type wireless power transfer (RC-WPT) system. An important element of the RC-WPT system is the resonators because they improve resonant characteristics by changing the shape or combination of spiral resonators to confine the electric field that mainly causes electrical loss in the system as much as possible inside the resonator. We proposed a novel dual-spiral resonator as a candidate and compared the basic characteristics of the RC-WPT system with conventional single-spiral and dual-spiral resonators. The parametric values of the spiral resonators, such as the quality factors and the coupling coefficients between resonators with and without a lossy medium in the power transmission path, were examined. For the lossy mediums, pure water or tap water filled with acryl bases was used. The maximum transmission efficiency of the RC-WPT system was then observed by tuning the matching condition of the system. Following that, the transmission efficiency of the system with and without lossy medium was investigated. These inspections revealed that the performance of the RC-WPT system with the lossy medium using the modified shape spiral resonator, which is the dual-spiral resonator proposed in our laboratory, outperformed the system using the conventional single-spiral resonator.
Creators : Norodin Nur Syafiera Azreen | Nakamura Kousuke | Hotta Masashi Publishers : The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers Updated At : 2022-03-25 11:38:44
Journal of East Asian studies Volume 20 pp. 85 - 98
published_at 2022-03-01
鍼灸治療は副作用が少なく未病や難病に効果があるとされ,WHOにも認められており今や世界中に広まっている.しかしながら,その治療は未だ経験的・臨床的に行われていることが多く,治療の仕組みや過程が科学的されていない部分が多い.そのため,現代の西洋医学および科学技術的な観点を取入れた客観的・統一的な研究方法や評価基準の確立が求められている.一方,システムの構造と動作の両方を表現・解析できるモデリングツールであるペトリネットは,生命システムのモデル化や解析に広く応用されており,生物情報学の分野でも多くの成果を上げている.本論文では,我々が高水準ペトリネットであるカラーペトリネットを用いて,鍼灸治療に向けの人体モデルの構築法を提案する.このモデルは,気・血・津液を取り入れ,臓腑間の影響を東洋医学の五行説および臓腑の表裏一体関係に基づいて数値的に表現することで構築される.それによって,鍼灸治療の仕組みや過程の解明に向けての客観的な分析手段を提供することを目指す.まずは,東洋医学における気・血・津液の化生・輸送の過程および臓器の新陳代謝を分析したうえで計算式を考案し,カラーペトリネットを用いたモデルの構築法を提案する.次に,五臓間や臓腑間の並行的・逐次的な働きを表すために,モデルへの補助要素の加え方を提案する.最後に,臨床で有効と検証された鍼灸治療法のシミュレーションを行い,モデルの妥当性を検証する.
Creators : Gan Quan | Wu Ren | Katsu Kii Publishers : The graduate school of east asian studies, Yamaguchi university Updated At : 2022-03-10 10:51:50
山口国文 Volume 45 pp. 1 - 19
published_at 2022-03-01
Creators : Ono Yoshinori Publishers : 山口大学人文学部国語国文学会 Updated At : 2022-04-15 14:40:28
山口国文 Volume 45 pp. 47 - 55
published_at 2022-03-01
Creators : Nakamoto Saori Publishers : 山口大学人文学部国語国文学会 Updated At : 2022-04-15 15:03:11
山口国文 Volume 45 pp. 21 - 34
published_at 2022-03-01
Creators : 英 荘園 Publishers : 山口大学人文学部国語国文学会 Updated At : 2022-04-15 14:49:58
山口国文 Volume 45 pp. 35 - 45
published_at 2022-03-01
Creators : Nosaka Akio Publishers : 山口大学人文学部国語国文学会 Updated At : 2022-04-15 14:57:33
Journal of East Asian studies Volume 20 pp. 99 - 120
published_at 2022-03-01
日本語の自然会話においては様々な反復現象が見られるが, その中に, ある話者の発話末尾文にある要素が, 次の話者の発話冒頭文に現れるような反復現象(話者間反復)がある。従来の反復現象に関する研究は, 主に反復の機能を探究するものであった。しかし, なぜ特定の要素だけが反復されるのかという問題については, 未だ解明されていない。本稿では, その理由解明への第一歩として, 最適性理論の考え方を利用し, 形態的な観点, 統語的な観点, 談話的な観点から, どのような要素が選ばれて反復されるのかという点について分析する。その結果, 話者間反復現象は, 形態的・統語的・談話的制約を含めた相互作用によって生じることが判明した。
Creators : Chang Yanli Publishers : The graduate school of east asian studies, Yamaguchi university Updated At : 2022-03-10 10:59:11