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Stabilizing cardiac ryanodine receptor with dantrolene treatment prevents left ventricular remodeling in pressure overloaded heart failure mice

DT11101679_Abstract.pdf
[abstract] 4.68 MB
DT11101679_FullText.pdf
[fulltext] 8.96 MB
Title
圧負荷誘発性心不全マウスモデルにおいてダントロレンによるリアノジン受容体の安定化は、左室リモデリングを抑制する
Stabilizing cardiac ryanodine receptor with dantrolene treatment prevents left ventricular remodeling in pressure overloaded heart failure mice
Degree 博士(医学) Dissertation Number 医博甲第1679号 (2023-09-26)
Degree Grantors Yamaguchi University
[kakenhi]15501 grid.268397.1
Abstract
ダントロレン(DAN)はRyR2のN末端ドメインLeu601-Cys620に直接結合し、RyR2の4量体構造を安定化させることにより、RyR2からの拡張期Ca2+漏出を防ぐ。以前我々は、RyR2へのCaM高親和性KIマウス(V3599K)を用いて、横行大動脈縮窄(TAC)による圧過負荷誘発性心肥大マウスモデルにおいてRyR2からのCaM解離を抑制することで、Ca2+漏出を防ぎ、左室リモデリングを抑制することを報告した。そこで本研究では、横行大動脈縮窄(TAC)による圧負荷誘発性心肥大マウスモデルにおいてダントロレンの慢性投与がCaMとRyR2の結合親和性を遺伝的に強化した場合と同様の機序で左室リモデリングを抑制するかを調べた。横行大動脈縮窄(TAC)による圧負荷誘発性心肥大マウスモデルを作成した。野生型マウスを、Sham群、TAC群、TAC-DAN群(ダントロレン20mg/kg/day腹腔内投与)の3群に割り付けた。ShamまたはTAC手術から8週後の生存率、心機能および組織評価、単離心筋細胞を用いたCa2+ハンドリング、RyR2-CaM結合性の評価を行った。TAC-DAN群はTAC群と比較し、TAC手術から8週後の生存率は良好であった(TAC群 49% vs TAC-DAN群83%)。また、心エコーと心筋組織においては、TAC群で認めた左室リモデリングは、TAC-DAN群で抑制された。TAC手術から8週後の単離心筋細胞ではTAC群で拡張期Ca2+スパーク頻度の増加およびRyR2-CaM結合親和性の低下を認めたが、TAC-DAN群ではそれが抑制された。我々の研究はダントロレンの慢性投与によりRyR2を安定化させ、RyR2からのCaM解離を抑制することで、RyR2からの拡張期Ca2+漏出を防ぎ、左室リモデリングが抑制され、予後が改善することを示した。
Creators 矢野 泰健
Languages jpn
Resource Type doctoral thesis
File Version Version of Record
Access Rights open access