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CD4 and FOXP3 as predictive markers for the recurrence of T3/T4a stage II colorectal cancer : applying a novel discrete Bayes decision rule

DT11101668_Abstract.pdf
[abstract] 2.8 MB
DT11101668_FullText.pdf
[fulltext] 10.3 MB
Title
T3/T4a ステージII 大腸がんの再発予測マーカーとしてのCD4およびFOXP3:離散ベイズ識別則を応用して
CD4 and FOXP3 as predictive markers for the recurrence of T3/T4a stage II colorectal cancer : applying a novel discrete Bayes decision rule
Degree 博士(医学) Dissertation Number 医博甲第1668号 (2023-03-16)
Degree Grantors Yamaguchi University
[kakenhi]15501 grid.268397.1
Abstract
背景:The Union for International Cancer Control(UICC)の tumour、node、metastasis(TNM)分類によって大腸がんの治癒あるいは再発の可能性を予測出来るため、治療方針の決定に役立っている。しかしこの分類法単独による予後の予測は不十分である。そのため予後予測因子として新たなバイオマーカーの同定が望まれている。過去に我々は、根治切除を行ったステージI、II、およびIIIの結腸直腸がん(CRC)患者において免疫組織化学によって同定されたCD4およびforkhead box P3(FOXP3)陽性T細胞密度の組み合わせの無再発生存期間(RFS)・全生存期間に対する有用性を報告した。本研究は、統計的パターン認識の手法である離散ベイズ識別則を応用することにより、T3/T4a ステージIIのCRC患者の再発を予測するマーカーの最適な組み合わせを抽出した。
方法:T3/T4aステージII患者の137症例の切除標本を用いて、12の臨床病理学的および免疫的因子を再発の予後予測因子の候補として解析を行った。
結果:比較的に予後良好とされている T3/T4aステージ II 症例で、CD4・FOXP3陽性T細胞両方の腫瘍浸潤度に最も強い影響があることが示唆された。CD4・FOXP3陽性T細胞両方の腫瘍浸潤度が低い症例群のRFSが明らかに不良であった。
結論:CD4とFOXP3陽性T細胞を組み合わせた腫瘍浸潤度がCRCの予後予測因子となり得ることが示唆され、従来のステージ分類では不十分な患者の層別化も可能になるという新規の知見が明らかになった。補助化学療法は、CD4・FOXP3陽性T細胞両方の腫瘍浸潤度が低い患者に対して考慮されるべきであることが示唆された。
Creators 中上 裕有樹
Languages jpn eng
Resource Type doctoral thesis
File Version Version of Record
Access Rights open access
Relations
[hasPart] 10.1186/s12885-022-10181-7