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Cryopreserved allogenic fibroblast sheets : development of a promising treatment for refractory skin ulcers

DT11101663_Abstract.pdf
[abstract] 2.81 MB
DT11101663_FullText.pdf
[fulltext] 12.8 MB
Title
難治性皮膚潰瘍に対する凍結保存した他家線維芽細胞シート移植治療の開発
Cryopreserved allogenic fibroblast sheets : development of a promising treatment for refractory skin ulcers
Degree 博士(医学) Dissertation Number 医博甲第1663号 (2023-03-16)
Degree Grantors Yamaguchi University
[kakenhi]15501 grid.268397.1
Abstract
本研究の目的は、皮膚潰瘍モデルマウスにおいて、凍結保存した他家線維芽細胞シートの治療効果を検討することである。他家細胞シートの凍結保存が可能であれば、様々な疾患への応用が可能であり、大幅なコストダウンによる再生医療の普及に貢献できると考えられる。本研究では、3Dフリーザーを用いて線維芽細胞シートの凍結を行った。凍結融解した線維芽細胞シートは、非凍結線維芽細胞シートと比較して、細胞生存率は約80であり、vascularendothelial growth factor VEGF )、hepatocyte growth factor HGF)、stromalderived factor 1α SDF1αの培養上清中の濃度が50%以上で、transforminggrowth factor β1 TGFβ1の分泌能は同等であった。皮膚潰瘍モデルマウスにおいて、非凍結線維芽細胞シート群と凍結融解した線維芽細胞シート群の間で、自家細胞、他家細胞のどちらも創傷治癒率に差はなかった。また、血管新生の程度も同等であった。治癒組織におけるCD3陽性細胞数は、自家線維芽細胞シート群と比較して他家線維芽細胞シート群で多く見られた。しかし、病理組織学的には、凍結融解した他家線維芽細胞シート群の線維化、新生血管密度、創傷治癒速度は、非凍結他家線維芽細胞シート群に比べて凍結融解した自家線維芽細胞シート群に類似していた。これらの結果から、凍結融解した他家線維芽細胞シートが難治性皮膚潰瘍に対する有望な治療オプションとなる可能性が示唆された。
Creators 池 創一
Languages jpn
Resource Type doctoral thesis
File Version Version of Record
Access Rights open access